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2012年2月29日水曜日

待雪草


 2月も終わりに近づき、寒さの中にもそろそろ春の気配が見られるようになるでしょうか?そこで「春の訪れを告げる花」であるスノードロップを近所の公園Lanz´scher Park に見に出かけました。

 この花は昔修道院の庭などでよく植えられ見かけたということですが、この実業家ランツ一族が造った公園の庭でも毎年きれいに咲いて、緑の少ないこの季節に訪れる人の目を楽しませてくれます。日本名でマツユキソウ(待雪草)というそうですが、「雪を待っている」草となると、「春を告げる」という意味とかなりかけ離れることになりますが…?

 楽園を追われたアダムとイブを天使が慰め、降っていた雪を花に変えたのがスノードロップだ、という言い伝えがありますが、あまりいただけないのでは?第一聖書の世界では雪降りはあまりないでしょうし、楽園追放の際彼らはイチジクの葉をつけただけの裸体であったはず。これは後代寒い北国の人が創作した話にちがいありません。

 花言葉は「逆境での希望、慰め」ということですが、この花をプレゼントすると相手の「死を望みます」という恐ろしいことになるらしい!でも、こんなことは日本語のWikipediaにしか書いてない、ほかの言語では見つかりませんでした。もうすこし後の季節になりますが、街で似たような白い小さい花を束にして売っている花売りを見かけます。でもこれは名前はよく似たスノーフレークで、別種の花であって「あなたの死を望みます」という呪いにはならないので安心して買って贈ってください。

 今朝小雨が降りそうな暗い公園で撮影したので、残念ながらほとんどの花が閉じて下を向いていましたが、一本だけ開いた花が地面に落ちていたのを撮ったのがこれです。長い外花被と短い内花被がそれぞれ3枚ずつあり、中に緑色の斑点がついているのが実に可憐な花ですね。

2012年2月21日火曜日

カーニバルの季節



 今年もカーニバルの季節がやって来た。Carnival(独=Karneval)は語源からすると“carne,vale!“「肉よ、ごきげんよう(さらば)!」となる、というのが一番通常の解釈だろう(その他にもあるようだが)。教会では、これから始まる40日間のキリストの受難期間には身を慎んで、肉食を控えるように(その他の肉に関する諸々の行為も含め!)という勧めを庶民になした。それなら、その前に存分に食べて、そして飲んでドンチャン騒いでおこうというところから発生したお祭りだ。教会はそんな思いがけない庶民の反応に眉をひそめたが、もう手遅れだった!

 日本語では「謝肉祭」というが、誰がいつごろこんな訳をつけたのだろうか?上手いものだと思うが、どの辞典にもそんな説明は書いてない。「肉よ、さらば!」のドンチャン騒ぎから「肉に感謝する」といういかにも敬虔な感じを与える訳語を作り出した日本人はどこの誰だったのか、知りたいものだ。

 ドイツのカーニバルは本来のクライマックスの祭日(バラの月曜日)の前の週の木曜日から始まる。この日はWeiberfastnachtといい、「女のカーニバル」だ。日頃家庭で抑圧されている女性が(現在でもそうか??)、今日だけは男性をとっちめてやろうと町に繰り出し無礼講に振る舞う。その一番シンボリックなのはネクタイ切りで、ネクタイをしている男性を見つけると、誰彼のみさかいなく鋏で切り取って歓声を上げる。町の中だけでなく、会社の事務所でもどこでも同じことをやり、切り取った獲物はセロテープで壁に貼る。

 さて日曜日は、ここデュッセルドルフではファミリーカーニバルだ。この日のために長期間いろいろ準備した仮装の衣装(南米では1年間資金を貯めて準備するという!)は月曜日の山車を見る時数時間だけ着るのはいかにも惜しいということで、自分たちが主役となるストリートカーニバルをまる一日繰り広げる。まあ、突飛なアイディアの衣装の見せびらかす日といって良いだろう。

 そして最高潮に達するのがRosenmontag(バラの月曜日)で、ここラインランドでは今日は祝祭日の休日だ。カトリック教徒の少ない北ドイツでは普通の労働日で会社も官庁も商店もみな働いている。この日数時間にわたって町を練り歩いた山車の数は何百台だったか?いろいろなクラブ、組織、グループが思い思いのアイディアを詰め込んで何ヶ月もかけて作り上げた山車は、どれを見ても楽しい。毎年必ず見られるのは時の政治家を揶揄するもので、最近欧州共同体をリードするメルケルドイツ首相とフランスのサルコジ大統領をテーマにした「メルコジ」の山車や、公私混同、職権乱用で辞任に追い込まれヴルフ大統領を皮肉った山車が人々の笑いを誘っていた。

さてこれからイースター(復活祭)の季節までしばらく続く受難週に、人々は身を慎んだ節制の生活をおくるかどうか、まったく保証の限りではない。

2012年2月13日月曜日

雪が降った!



 「今日は電車で行くわ」、という出勤する妻の声をベッドの中で夢見心地で聞いていた。起きて窓から外を見てその理由が解った。夕べのうちに雪が降ったのだ!今年初めての積雪となった。買い物のため戸外に出たが、あの耳と頬が痛いほどの寒さはもうなかった。気温は丁度0℃に上昇していた。



 早速市の道路清掃担当者が柿色の車と同色の作業服で出動していた。特に交差点の歩行者道路の辺りに、入念に砂と塩が混じったものを撒いている。これで雪と氷を溶かすのだ。以前、この冬期の塩撒きのため乗用車のメタル部分が錆びると批判されていた。そして事実ドアの下の部分をかなり錆びらせた車を目にしたものだ。最近それがなくなったのは、溶解剤が改良されたためか、それとも自動車に使用するメタルが良くなったのか?

 昨晩の降雪量は大したものではなかったらしい。ご覧の通り、外に駐車した車の屋根に積もった雪でその量は解るが、ドサッと降って積もった去年の量とは比べものにならない。歩道にはまだ雪が残っているが、自動車道路は水ばかり。また気温が急激に下がればつるつるになって事故続出となるだろう、どうかそうならないことを祈る。

 寒さに葉っぱを閉じていたシャクナゲも、今朝はちゃんと開いてきれいな白で身を飾っている。近所にある笹の葉に積もった雪が特に美しい。

2012年2月7日火曜日

寒波の襲来



 今年始め頃は暖冬か、と思っていたのに、この数日間のヨーロッパの寒さは半端ではない。ここデュッセルドルフでも連日氷点下の気温続きで、今朝もマイナス10度近い。暖房器を最高にセットしてつけっ放しなので室内の湿度が下がり、鼻の中も空っからの乾燥という感じになった。それで慌てて加湿器を出してきてやっと湿度を取り戻した。

 寒いし冷たいには違いないが、ここでは幸い連日の快晴。雪も氷もなく水道が凍ることはないので生活も正常だが、東欧のポーランド、ウクライナやルーマニア、コソボの国々では大変な被害が起こっている。死者も遂に200人以上になったとか、本当に気の毒なことだ。珍しく雪の降らないイタリアのローマ、スペインのマジョルカ島等で何十年ぶりかの降雪があったようで、その他の国々でも飛行機、列車、自動車の交通網が大変な混乱となっているとテレビのニュースが言っていた。

 そんな寒さにもめげず日曜の朝カメラをさげて散歩に出かけ、家庭菜園の様子を撮ってきた。さすがこんな朝に菜園に出てくる人はいないだろうと思ったが、一人だけ見かけたおじさんは、長い剪定用の鋏で木の上の方を切っていたが…。何のためか?
 
 暖かい季節には豊かに茂った緑の葉や色とりどりの花で一杯だった菜園もご覧の通り。果樹も枯れ木ばかりで何もないので、奥の小屋までよく見通せる。苗木を育てる苗床もしばらくはお役御免のようだ。

 普段は元気なシャクナゲも、てっぺんには蕾をつけているが葉っぱは閉じた傘のようになっている。妻の解説によれば、寒さから自分の身を守る手段なのだそうだ。自分で自分の身を守れないバラ等は、持ち主がきれいにカバーをかけて面倒を見なければならない。


 ブナの葉はこんなに枯れて茶色になっても下に落ちないのが特徴だ。春になり新しい葉が出てきて初めて落ちるのだそうだ。

 天気予報によれば、この厳寒の冬の天候が今週も良くなる見通しはないという。ドイツでも東部は首都ベルリンも含め最低気温がマイナス20℃以下となっているところが多い。いつまで続くこの寒さ?


2012年2月4日土曜日

Clarinéoを買った


 私はホラを吹く奴がきらいだ。出来もしないことを人前で滔々と語り煙にまくが、結局は何も成就できない。それでいてあとは知らんぷり、のほほんと更に新しいホラに取りかかる。私はホラを吹かない。よく言えば「奥ゆかしい」のだが、どとのつまり「自信のない、小心者」なのだ。

 でも私は吹く。笛を吹くのが好きなのだ。楽器はピアノもギターもかじったが結局ものにならなかった。だがフルートだけは学生時代から正式にレッスンを受け半世紀も吹いている。最初のフルートは大学時代銀座の山野楽器で買ったが、ケース入りで確か8000円ほどだった。昨年やはり銀座のヤマハ楽器でみたら、ほとんどが何十万から百万円を超えるものばかりで驚いた。

 最近はクリスマスマーケットやその他の露店で、安い笛の類いを見つけると買っているが、すべて1万円内外のものだ。今日ここに紹介するのは今年になって買った最新のもので、値段はケースとCDDVDつきで168ユーロだった!その名はクラリネオ(Clarinéo)という。

 どこだったか忘れたが(多分インターネット?)偶然にこの楽器の宣伝を見つけて説明を読んだ時、子供用のおもちゃに毛の生えたようなものだろう、と見くびっていた。ところがYou Tubeで考案者でイギリス人のGraham Lyonsが解説し演奏しているのを見て聴いて絶対に一本欲しいと決心し、即日通信販売で買ったのだ。

 クラリネオという名前から、クラリネットに似た楽器であることは想像出来るだろう。事実子供の音楽教育用、正式クラリネットのための入門楽器といえるだろう(B♭ではなくC管なので他の楽器との合奏も容易だ)。先ずその重量。子供用に軽いプラスチック製で(リードもそう、普通のE♭竹製リードも使用可)ケース共で900g、楽器だけなら250gだ。それにキーも子供の手にやさしく小さく作られていて扱いやすい。それでいて音域は最低音のEからクラリネットと同等の3オクターブ半出る。

 プラスチックだから落としても壊れないし、水で流して洗うことも出来る。あれやこれや素晴らしい考案点が揃っているが、一番嬉しいのはその音なのだ。私でも最初の一吹きからプラスチックリードのお陰で簡単に音が出た!プロの演奏者が吹くと、クラリネットとの差はまったくわからない驚きの良い音色なのだ。マスターした暁には、モーツアルトからジャズまですべて演奏出来るはずだ。ここにYou Tubeから一つ載せるので試聴してみて下さい。その後続けて"Clarinéo"を入れれば他の人のも試聴できます。特に小さな子供たちの達者な演奏が印象的です。

 私が入手したのが15日でまだ1ヶ月足らずだが、low registration(低音域)は良い音が出るようになり音程も大丈夫!23日前からmiddle registration(中音域)の練習に入っている。その内に(今年中には)Lyons先生と同じくらいの音が、(少なくとも子供たちと同じくらいの音が)出せるようになるかもしれない、と思うのだが…?