2015年5月1日金曜日

「ういろう」と「みたらし団子」


 海外にいても手に入る材料を使い、なつかしい和風菓子を自分で作ってみようと、今までカステラやどら焼きに挑戦した。まあまあの出来だったので、さらに新しいものを探したところ「ういろう」と「みたらし団子」が見つかった。

 ういろうの材料はなんと小麦粉と砂糖のみ、それをぬるま湯で溶いて電子レンジで熱するだけである。他に入れるものはないかとレシピーをいろいろ繰ってみたところ,「抹茶ういろう」というのが見つかった(その他チョコ、黒糖,レモン汁入りも。透明のものには塩漬けの桜の花を飾りに入れる)。抹茶は缶入りがいくつかあり、我が家ではお茶を点てることも少ないので、この際ういろう用に使うことにした。小麦粉と砂糖を湯で溶いて小さじ一杯半の抹茶を入れたら良い色になった。

 







 
 さて電子レンジには耐熱容器を使うのだが、ういろうは竿もの菓子だから、なんとか羊羹(ようかん)の形にしたい。これは牛乳パックを使うことで解決出来た!空のパックの口を上にし生地を入れ横に寝かせ、口をテープでとめてレンジで600W78分熱すれば出来上がりだ。1リッターパックを使ったが、ういろうの容積は300ccなのでこぼれる心配はない。口をセロテープでとめて8分ほど熱した。もしもレンジの中で破裂し流れ出したら大変だと思い、用心のため所々にナイフの先で穴を開けた。

 出来上がった後冷ましてパックをはずしたものがこれ。けっこう良い色に出来上がったし香りも良い。裏は緑一色、表側に抹茶の溶けていないものが集まったが、妻はこの模様がむしろ面白いので、写真もその側を撮れと言った。

 次はみたらし団子だ。みたらしは漢字では御手洗(!)となるらしいが、これはその昔京都下鴨神社の御手洗祭りで売られていた団子に由来するそうだ。材料に米粉、だんご粉,白玉粉、小麦粉に片栗粉を混ぜたもの等を使え、といろいろ記されているが、今回は市販の上新粉を使った。絹豆腐を入れるとだんごが固くならない、とあったが、固くなるまで長くはおいておかないので、なしでやった。









 
 上新粉にぬるま湯を少しずつ加え耳たぶの固さにし、それを切って丸めて熱湯に入れる。底に沈んだものが浮いて来たらさらに2分ほど茹でて、水洗いしぬめりを取る。それを3個か4個串に刺し、たれをつければ出来上がりだ。たれは標準的に砂糖、醤油、みりんを混ぜたもの、とろりとさせるためには片栗粉も入れれば良い。

 真っ白でスベスベした団子も良いが、屋台で食べるようなみたらし団子にしたい思う向きには、すこし焦がした方が良いだろう。大抵のレシピーではフライパンで焼けとあるが、魚グリルやオーブントースターも使えるらしい。その際銀紙を敷けとか、ベーキングペーパーが良いとか読んだ。どれが最善かは、それぞれお試しあれ。私はフライパンにアルミフォイルを敷いて焦がしたが、望んだほどには美味しそうな焦げ目はつかなかった。

 タレをかけ我が家のみたらし団子はこんな風な出来上がりとなった。昔日のお祭り屋台を思い起させるような,郷愁の漂う団子となっただろうか?少し固めの仕上がりとなったが、団子を茹でた後もう一度元の大きい一本にまとめ、それを捏ねまた団子に丸めて,再度短時間茹でると柔らかくなるそうだ。次に試してみよう。

2 件のコメント:

  1. 三千男さん。海外生活の中で、ういろう や みたらし団子 を自前で作る感覚は立派なものと思います。僕等日本にいるものには何気なく売り場を眺めて買うだけの立場には想像できない世界です。出来上がった作品の”見た目”は、美味しそうな感じですね。味の方は、ご自分の辛口評価、食べてみた方の客観評価ではいかがでしたか。僕など、ここ数年は食べてない食品ですが。大阪の山さん

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    1. 町へ出てコンビニででも、すぐに買えればそれにこしたことはないのですが…。それが出来ないので海外在住の人たちはいろいろ苦労するわけです。
      自分の作ったものを写真に撮ると中々美味しそうですが、本当の所は?ういろうのほうはまあまあで、自分一人で完食しました!少し抹茶が入り、色と香りがついたけど、小麦粉と砂糖、水だけであれだけの味になるとは!しかしみたらし団子の方は失敗作でした。出来立てはまだしも、すこしおいたら固くなり、数日後には最後の一本を泣く泣く捨てました。次は捏ねる時の水の量や茹で時間を研究してみます。

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