2012年8月18日土曜日

日本からの訪問客(3)


 北海の海岸町ノルトヴァイクからオランダの首都アムステルダムまでは50キロそこそこ、カーナビに従って行ったら、アウトバーンは避け田舎道ばかりを走ることになりました。それでも1時間弱で賑やかな町の中に入りました。おかげで典型的なオランダの民家を沢山観ることが出来ました。

 町の近くなった時道端にこの写真にあるようなI amsterdamという面白いアイディアの標識が目に飛び込んできました。同じものは国立美術館前の公園でも見かけました。

 その夜の宿舎はアイ湾沿いの高層建築、Mövenpickホテルです。東京駅のモデルとなった中央駅まで数分で歩ける便利な所です。そこからダム広場に向かって人々で溢れる実に賑やかな通りを歩けば、狭い横町にレストランやカフェが無数に立ち並んでいます。アムステルダムはデュッセルドルフから車でも電車でも2時間ほどの距離なのに、もう何年も行っていなかったので、久しぶり大いにエンジョイしました。やはり素晴らしい町です!
 
 以前にも乗ったけど、今回改めて楽しめたのは運河の観光船でした。町中至る所に縦横に延びる運河は全部で100キロに及び、そこにかかる橋の数は1000もあるということです。観光客も国際的なので、解説の言語も蘭、独、英、仏の順番で4カ国語でやってくれます。

 運河沿いに建つ家は例外なく非常に狭い間口を持った建物ばかりです。これは間口の広さによって税金が決められたので、なるべく狭くしたのだという。そうなると上に延びる階数を増やすことになり、家の中には凄い傾斜の階段を作らなければなりません。そこへ家具などを運び上げることは無理なので、最上階の屋根のひさしの所に滑車をつけ、家の前の道から荷物をつり上げて窓を通して運び込んだのです。

 運河の上に住む、船上居住者もかなりいます。彼らは市から正式許可を得ていれば電気・水道を引くことが出来ますが、 それらの光熱設備なしで生活している無許可の住民もいるということです。

 次の日には有名な「ゴッホ美術館」へ行きました。ホテルのコンシアージェで予め入場券を買い割合早く出かけたので、大混雑が始まる前にゴッホの油絵や素描類を数百点、それに彼のコレクション等をゆっくり、ゆったりと見ることが出来ました。東京など日本の大都会では世界の名画の展覧会が開催されますが、その込みようは大変なもので、入場券を買うのに数時間並び、そして会場では数分ごとに「先にお進み下さい」という係員の指示に従わねばならず、落ち着いて鑑賞等できない有様です。その点日本からのお客さんは「 日本語のオーディオガイドもあり、本当にゆっくり堪能できました!」と喜んでもらえました。お昼前美術館を出たら、ここでも道には入場券を買う人の列が数キロに延びていました。「早起きは三文の得」で、早く出かけたのは賢明でした!

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