2015年8月14日金曜日

橋を渡って行こう!


 今年は2番目の孫のMarleneマレーネがGymnasium(ギムナジウム=大学準備8年の中・高総校)に入り、その入学式に参列した。この学校は2歳上の長女Hannahハンナも通うBielefeldRatsgymnasiumで、母親(=私の娘)が7年間英語教師を務めている学校である。










 入学式は午前8時に旧市街Nicolas教会での礼拝で始まった。同校の宗教担任の神父の司式で始まり、多くの上級生も壇上に上り新入生のため歓迎と激励の言葉を述べた。今年のテーマは「橋を渡って行こう」というもの。今までいた古いこちら側の領域を去り新しい未知の側に渡るため、架けられた橋を渡るのが今日の入学の日である。橋を架けてくれた先人・先輩たちに感謝しつつ、希望を持って渡り新しい出発をしよう、そして後日自分も他の人のため橋を架けなければならない、というのがメッセージの主旨であった。










 その後会場を学校の講堂に移し、校長の歓迎の辞と上級生による音楽プログラム、そしてクラス分けと担任の紹介があり、新入生はそれぞれのクラスに移動した。日本の入学式とは異なり、市のお偉方の祝辞等は一切なく、終始笑いと拍手の続く楽しい1時間ほどであった。今年の生徒は市内外33の基幹学校(小学校)から119名が入学を許され、4つのクラスに分けられた。そこで初めてクラス担任の先生の指導で1時間余りのお互いを知り合うプログラムがもたれた、ということである。これには保護者の参観は許されないので、後で聞いた話である。

 今日の最初の授業が終わる12時過ぎまで、保護者は町の中を散策して時間をつぶすしかない。人口30万そこそこのBielefeldは典型的な地方中都市、かつては繊維製品で発展した町であるので、市内各所に色とりどりの市のシンボルであるLeinenweber(亜麻布=リンネル織工)の像が見られる。気温は25℃内外で散歩には快適、新入生が部屋から出て来る時間までゆっくり買い物等して過ごした。













 この学年ともなると小学生のランドセルとはお別れで、かなり大型のリュクサックで登校となる。持たせてもらうとズシリと重い!これを肩に明日から新しいパス(定期)を使ってのバス通学が始まる。娘一家のの住むDornberg地区から市内までは約20分かかる。7時頃のバス通学は今の季節は良いが,冬場になれば厳しい寒さと真っ暗な闇のうちに家を出ることになる。でもへこたれることなく、マレーネ元気に頑張れ!と声援を送りたい。

2 件のコメント:

  1. 三千男さん。お孫さんのギムナジューム入りは、おめでとうございます。孫が進学していく姿は、過去の自分時代と違う、よい家族環境、希望と和平時代の中であり、経済的にも祖父、両親に囲まれた彼女には幸福な時でしょう。常に、祖父が付き添うのもまだ嬉しい時期でしょうか。独立心で手離れが始まる15歳以上の大人になると、接触が極端に減り(濃密な内容にはなるでしょうが)、自然ではあっても、どうか孤独感に陥る危険には気を付けてくださいね。ちょっと心配(笑)。大阪の山さん

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    1. ドイツのギムナジウム1年生は日本では小学校5年生に当たります。これから数年して思春期ともなればいろいろな問題も起こるでしょう。すでに長女の方にその傾向が見られます。でもこれは人生誰もが通らなければならない道で、親も子も皆それぞれ問題を克服して行くことでしょう。祖父母の方はそれに関わる程度がぐっと少なくなりますが。おっしゃる通り彼らの生活から取残されないよう、出来るだけ会う機会を作り、いろいろ一緒に活動してコンタクトを保つようにしています。

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