2015年1月21日水曜日

年中無休の店が!


 「もう白く可愛らしいガラントゥス=マツユキソウ(待つ雪草、Schneeglöckchen)が,咲き始めたかもしれない。散歩がてら探しに行って写真を撮りましょう」と妻が提案した。そこでここから車で1520分のRatingen Schwarzbachまで出かけることにした。そこは人里離れた畑と森の地帯で、ゴルフ場もある所。その朝は風が冷たく散歩する人は一組、ゴルフをする人はただ一人しか見かけなかった。昨年6月の大嵐で沢山の木が倒れたためか、森の様子が変わり、切り倒し短く切って積み上げた木材が至る所に見られた。

 しばらく丘を越え畑地を通って歩いたが、待つ雪草の花はほとんど顔を出していない。身体は少しも暖まらないし顔に当たる風も痛いほどの冷たさだったので、早々に引き上げることにした。そして帰路立ち寄ったのがBauerngarten(農民の庭=農園)だった。ここはアウトバーンから近く日曜の朝から営業するため、近隣の人が沢山やって来る。この日も駐車場は空きがないほどの盛況だった。


 今年初め12日に行ったBauernmarktに比べ、ここで売られている野菜や果物の数も少ないし、販売スペースも小さい。それでもせっかく立ち寄ったのだからということで、リンゴや野菜、ワイン、燻製ソーセージ等を買い入れた。

 一方ここで盛況だったのはレストランとカフェーバーだった。日曜の朝ゆっくり起きて来た人々は朝食兼昼食のブランチを閉店の午後1時まで楽しんでいるようで、もう空席はないほどの大入りだった。カフェーバーの方は、日曜午後のお茶のお菓子が沢山並び客を待っていた。


 それにも増してこの園の特長は、建物の前にある3棟のビニールハウスとその横の数百平米はある菜園・花壇である。今の季節ハウスは空であるが、カボチャの季節に何百(何千?)という,様々な形と色のカボチャが並び売られていたのは壮観だった(拙ブログ2011106日を参照ください)。暖かくなったらどんな野菜が育つのだろうか、今から楽しみだ。花壇の方も今咲いている花はなく、クリスマスシーズンの飾りがまだ残っており、鋏を持って自分で花を切り買って行く人はいない。しかしここも花のシーズンになれば、多くの買い物客で賑わうことだろう。


 ドイツに商店営業(閉店)時間法という厳しい決まりがあったのはいつ頃までだったのか。この地方では日曜は当然営業禁止、平日はデパートを初めどの商店も午後6時閉店、土曜は2時までと決まっていた。職を持つ女性たちが買い物の時間を見つけるのに一番苦労していた。現在でも一般的に日曜は閉店が決められているが(大きな見本市の期間や年末だけ「特別買い物日曜日」という例外の日はある)その他の点ではかなり緩和されている。このBauerngartenは例外の特別許可ではあろうが、年中無休で営業をしているというところは珍しい。日曜日までショッピングが出来るとは、買い物の時間に制限のある職業人たちにとって喜ばしい音信であるにちがいない。

2 件のコメント:

  1. 三千男さん。いくら温かいとはいえ真冬の農園脇の道を歩くことは、大変でした。奥さんもがんばって歩いた訳ですね。農産物が少ないのは、当然で真冬に出回る野菜は、日本でも周囲の近県産(それもハウスもの?)のキャベツ、白菜、大根くらいですね。しこしこと自作で生産をする人は、売らずに自分用で食しているのではないですかね。ドイツでも農業を職業としない人の生産物は自家用が多いのでは?大阪の山さん

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    1. いやいや、この頃では冬の最中でも売られている野菜の種類の多さに驚かされます。それは欧州統合のおかげで南の温暖な国々から沢山農産物が入るからです。それと栽培ハウスの技術が発達し、寒い季節でも春野菜みたいなものの栽培が可能となっているのでしょう。

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