2012年5月27日日曜日

ニワトコシロップ



 今週末この近辺を歩いて、至る所に咲いている白っぽいニワトコの花がとくに目についた。今が最盛期なのだろう。写真ではサイズがはっきりしないだろうから、「花冠は直径35ミリ、5深裂していて、かすかな匂いあり。ふつう黄白色」というヴィキペディアの説明を借りよう。

 このニワトコという名前は漢字で「接骨木」と書く。それは、枝や幹を煎じで水飴状にしたものを骨折治療に用いた、という民間療法に由来するのだそうだ。若葉は山菜として食し、果実は焼酎に漬け果実酒として飲む、とものの本にある。しかしどこにも、その「花」の使い方については書いてなかった。

 我が家ではほぼ毎年この花でシロップを作る。先週末まだ満開ではなかったが、姪とその家族の子供たちを連れて小1時間、この白い花を散歩がてら、手でまた鋏で切って採集したがけっこう沢山採れた。それを大きめの鍋二つに入れ、砂糖それぞれ1キロ半と水、クエン酸 (Zitronensäure薬局で売っている)を加え、蓋をして数日涼しい所に置いた。出来上がった頃蓋を開けると、良い香りが漂った。それを布巾で濾して瓶に詰めシロップの出来上がりだ。

 その味は…?どうも文字で表現するのはむずかしいが、とにかくフルーティで爽やかあることは確かだ。誰にふるまっても美味しい、と言う。これまでに「いや!飲めない」と言って拒否したのは比較的年齢の低い子供2人だけだった。ということは、大人向けの味というべきか。水やジュース、シャンペンで割っても、そのままフルーツサラダにかけてもいける。私はイチゴにかけて食べるのが好きだ。

 論より証拠、一度お試しあれ!これだけあれば、まだしばらくは残っているだろう。それに大量の糖分が含まれているので長持ちもする。何時でもお暇な時に試飲にお出かけ下さい。

5 件のコメント:

  1. 同じ物かはわかりませんが、メラーノの方へ遊びに行ったとき
    スーパーでこの写真に似た花の写真がラベルになっている
    ジュースを発見しました。
    そちらの方で良く飲まれる物なのですね。
    私が住むヴェルチェッリでは見た事がなかったので、
    買って試飲してみました。
    確かに味の説明は難しいですね。 ^^;
    でも私は好きです。

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  2. ホルンダーは今は亡き、子供共々お世話になった
    私の大好きなドイツ人を思い出します。

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  3. Miluさん、ニワトコのドイツ名はHolunderです。独−伊辞典で調べたら"sambuco"と出ていました。私は初めての語ですが、ご存知でしたか?こちらのスーパーではジュースとして売っているのを見たことがありません。もっぱら個人が野生の花を摘んで来て自宅で作るようです。でもBio関係の店ならなきにしもあらずですね。今度注意して探してみます。

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  4. 8koさん、今日もフィットネスをかねて、ストックを持って野原を歩きましたが、もうどこもかしこもこの可愛い白い花で一杯でした。写真に撮ると(特に接写では)チャンと5つの花びらが見えますが、肉眼ではそれと気づかないほど小さな花、今日は目をこらしてじっくり観察しました。ホルンダーと亡きドイツ人のお友達、どんな思い出がおありになるのでしょうね?

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  5. Miluさん、ごめんなさい、誤りの情報を書いてしまって!「ホルンダー(にわとこ)ジュース」が売られているのを見たことない、なんてとんでもない。ワインレッド色のおいしいのいっぱい売っているし自分でも喜んで飲んでいるのに!シロップのことが頭にあったので、こんなmisinformationになってしまいました。お詫びして訂正させていただきます。

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