2015年10月26日月曜日

ウイーン旅行 4


 ウイーン旅行も終わりに近づきました。残念なことに天候には恵まれず、雨と寒さに悩まされた数日となりました。しかしそんなことで旅の楽しみは殺がれません。雨風の日には美術館とか博物館とか、屋内でいろいろ見たり学んだり出来る施設が数多く揃っているのがこの町です。










1.Spanische Hofreitschule(スペイン宮廷乗馬学校)
 ここは16世紀以来スペインから導入された馬を調教している訓練施設です。週末には大規模な公演がありますが、平日も10時から「朝の訓練」が行われ一般公開されているので見学に行きました。沢山の白馬(グレーの混じったのもいる)が音楽と共に登場、調教師の指導の元砂地の馬場でゆっくり歩いて足慣らしです。しばらく見ていましたが少々退屈しました。 数分毎のアナウンスは「写真、ビデオ撮影はご遠慮下さい」と言うだけで、今何をやっているのか、どういう調教が必要なのか等々何の説明もありません。30分もそれが続くと,他の人も同じように感じるのか、席を立つ観客が増えました。おまけに馬アレルギーのある私と娘は涙目とくしゃみの連続で早々に退散しました。









2.Haus der Musik (音楽の家)
 ウイーンはやはり音楽の都です。割合新しい2000年創立(名誉館長は指揮者のズービン・メーター)のこの博物館は音楽ファンには見逃せないものです。入り口から2階に続く階段は鍵盤になっていて,人が歩くと音が鳴り出します。このことから判るように、ここの展示物には最新のエレクトロニクス技術を駆使した音響学的なものが沢山そろっており、サイコロを振ってのメロディ作りとか、大スクリーンに現れるウイーンフィル交響楽団をセンサーつきのタクトを振って指揮するなど、見学者は子供も大人も自分でいろいろ音を作り聴き楽しむことが出来ます。古典音楽の都ウイーンのことですから、「巨匠の部屋」ではハイドン、モーツアルト、ベートーベン,シューベルト等それぞれ一室が備えられ、彼らの音楽についていろいろ学ぶことが出来ます。(興味ある方はYou Tube の hausdermusikをご覧下さい)













3.Natur Historisches Museum (自然史博物館)
 ウイーン最終日も雨でしたが、ホテルから徒歩数分で行ける自然史博物館へ出かけました。元々王侯貴族の建物であったのでその外観も内部は驚くほど豪華です。人類学、動植物学、鉱石学、海洋学、先史時代、恐竜時代等々の分野に別れ3000万点の展示収蔵物を持つこの博物館は一日ではとても見切れません。我々も足早に見て回りましたが、ディノザウリアの骨を見たかったパパ、貴金属の原石に関心のあるママ、可愛い小動物の剥製に夢中の子供たち、皆それぞれの希望は十分にかなえられた数時間でした。











4.ウイーン名物の食べ物、飲み物、お菓子

 ウイーンへ行ったら絶対に本場の味を、と意気込んで注文したのはWiener Schnitzel(ウイーン風カツレツ)。日本のレシピでは豚肉も使っていますが、本場では必ず仔牛肉を使うようです。お皿からはみ出るほどの大きさに驚いたり喜んだり。
 町の至る所にあるのがカフェ。それが例外なく込んでいて入り口で列を作って待たされます。旧宮廷御用達だったDemelに行きましたが長蛇の列で諦めました。でも他の店でもウイーンカフェの雰囲気は十分に味わえました。
 日本の旅行ガイドにも必ず載っているチョコレート菓子のザッハトルテ。その本店とホテル、カフェは我々のペンションホテルからわずか数十mのところにあります。最終日娘はドイツのお友達のため買いに走っていました。日本までは一寸時間がかかりすぎて送れないのが残念です。

 このようにして56日のウイーン旅行を大いに楽しみ、良い想い出となりました。さて来年はどの町を訪れようか、今から夢が広がります。

2 件のコメント:

  1. 三千男さん。5泊6日の旅行は、滞在に近いですよ。わずかな時間で移動できるEU範囲ではあっても、皆さん他への迷惑なしに行けるのは、日本人にすると、驚きですね。オフシーズンとはいえ、何かのバケーっション日程を使ったのでしょうか。年間有給休暇を法的に義務的使用消化する背景があるとは聞いていますが。お天気以外は何事も好かったようで、いい思い出作りにもなったようで、ご同慶の至りです。大阪の山さん

    返信削除
    返信
    1. この季節は子供たちの学校の秋季休暇で2週間お休みとなります。それでこの季節に計画を立てるのです。教師である娘もこれに便乗、職業をもっている者は半年くらい前から会社に申請して準備します。子持ち(孫持ち)は優先的に許可されます。
      今回冬の到来を思わせるような寒波には驚き(現地の人も同様)ましたが、なんとか過ごせました。オーストリアはやはりドイツ語圏であり、町の散策・買い物でも耳に入って来るのは馴染みのある言語(アクセントは少々違いますが)であり、精神的にやはり楽な感じがしました。

      削除