2014年6月10日火曜日

大暴風雨の襲来


 昨晩(9日)9時過ぎ、ドイツ西部を大暴風雨が襲った。風速42mほどで、我が家の回りにある大木の何本かが、ボキボキという音と共に倒れた。それはアッという間のことであった。雷鳴はまったくないのに、稲妻だけが写真のフラッシュのように何分も続けて光る。轟々と鳴る風と不気味な光を見ていると、この世の終わりの光景はこんなものだろうか、という気持に襲われた。

 暴風は30分ほどで治まったが、救急車やパトロールカーのサイレンはひっきりなしに鳴り響く。これだけの大きな被害となれば、消防車の出動も夜中じゅう続いたことだろう。午後11時過ぎ頃やっと飛行機の出発許可が出たのか、爆音が響く。通常そんな夜半に発着はゆるされないので、嵐の後の特別許可なのだろう。


 今朝起きて見てその被害の大きさに再度驚く。車道も歩道も倒れた樹々のため通行不可能に近い。市内に通じる道は国道もスピードウエーもすべて閉鎖されている。倒れてきた木の下敷きになって数人の人が死亡、と今朝のニュースが報じていた。

 今通勤途中の妻から電話があり、30分かかってやっとライン河の近くまで達したと。勿論車は止めにして小回りのきく自転車で行ったのだが、倒れた樹のため途中降りて押さなければならないことの連続だったとか。ラインの反対側まで行けない場合は家に帰るしかないとも。


 もう少し被害状況を見て回り写真も撮ろうと思ったが、我が家の前の歩道も通行禁止となっていた。見上げるような栗の木の枝が折れてぶら下がっているので、いつ頭上に落ちて来ないとも限らない。今日歩道を歩くのはそんな危険を覚悟しなければならないだろう。それで外へ出ないでアパートの庭の被害状況を写真に撮ってきた。表では倒れた樹の撤去作業のブルドーザーのエンジンの音と作業員声がし、救急車のサイレンもひっきりなしだ。終日こんな状態が続くのか? 

2 件のコメント:

  1. 三千男さん。先般の巨木倒壊に次ぐ災難ですね。42m/sもの風はすごいです。高齢の身をわきまえてじっ 
    としていることが賢明です。いまどうしても用事で出かけるには、誰の了解が要りますか。どのくらいの期間自重する必要があるのでしょう。それにしても災難!大阪の山さん

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    1. あの夜から2日が過ぎましたが、まだまだ町中倒れた大木が沢山転がっています。車道、歩道の整理から始めていますが、人の交通のない公園内などはまだ根こそぎ倒れた木がそのまま無惨に横たわっています。大きな木の枝が折れてぶら下がっている所は、頭の上に落ちて来るかも知れないので要注意です。連日働いている人々には気が引けるけど、今朝も妻共々被害状況の写真(特にライン河公園付近の)を撮ってきました。町中の木の3分の1はなんらかの被害を被ったということですから、その整理がつくまでにはまだまだ時間(数週間)がかかりそうです。

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