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2013年5月27日月曜日

日本デー2013


 525日、今年もデュッセルドルフの「ヤーパンターク」(日本の日)がやって来た。今年ですでに12年目である。それ以前にも同じような催しはあったが毎年ではなく、数年に1度であったと記憶している。とにかく当市は日本との良き関係を保つため、今ではこれを年中行事の一つに組み込んでくれている。

 例年のプログラムは、メイン広場の舞台で演じられる日本幼稚園、小中学校の園児・生徒や日本クラブの諸グループによるいろいろな演し物である。その様子はローカルテレビ局Center TVが放映するので、聴衆が多すぎて見づらい時でも脇の大スクリーンで独日両語の説明つきで全部見ることができる。

 ライン河畔のプロムナードには沢山のテントが建つが、ここは書道、折り紙、活け花、囲碁、着物着付け等々伝統的な日本文化の紹介と実地体験の場であり、訪れるドイツ人は長い列をなしている。今年これがさらに州議会議事堂近くまで延び、日本古来の武芸(柔道、剣道、合気道)のデモンストレーションはそちらで行われたらしい。「マンガ・アニメのブースはあっちの方に移ったわよ!」とコスプレ姿のドイツ娘が大声で叫んで走って行く。

 そう、この数年ヤーパンタークはコスプレなしには考えられなくなった。その衣装の凝り方と数は驚くべきもので、Heinrich-Heine-Alleeの地下鉄駅から降りる乗客の3人に1人はなんらかのコスプレ衣装をしている。この町のカーニバルもすごいが、この日は若い男女が主人公であり、さすがに年配の人のコスプレはない!日本の(否、世界の)有名な劇画、マンガの主人公の衣装なのだろうが、その辺に詳しくない者にはさっぱり評価の能力なし、と言ったところだ。

 正午から夜まで続くプログラムのため、聴衆もお腹が空く。そのためには市内の何十という日本レストランが出店を開き、寿司、おにぎり、焼き鳥、たこ焼き、焼きそば等々なんでも食べられる。とにかく訪問者は何十万という数に上るので、ここでも欲しい食べ物にありつくまでに長い列を作らなければならない。

 この祭りは日暮れと共に終わるものではない。1年で最も日の長い季節だから、すっかり暗くなるのは午後11時近くだが、この時間まで訪問者は根気よくラインの流れを見ながら、踊り、歌い、日本食を食べ、ビールを飲んで待つ。この後お目当ての大花火大会が始まるのだ。これも以前数年に1度の時は、規模も大きく時間も長くやったのだが最近では30分足らずになった。それでもその間に1500発近い花火が250メートルの高さで夜の空を彩る時、岸の観衆からは驚きの溜息と割れるような拍手が起こる。日本人にとっても、自国では許可されない大玉の花火も見られることは、一つの大経験だ。まるで空一杯に広がるような大規模の花火には思わず息をのむ。

 数日来低気温と雨模様と報道されていた天気予報がはずれ、少なくとも夕方までは天候に恵まれて、集まった群衆も満足して帰路に着いたことだろう。何十万の人を集めるこの催しはアルトシュタット全体のレストラン、カフェーにとっても嬉しい経済波及効果をもたらしたに違いない。こうして今年のヤーパンタークも無事終わった。

2013年5月20日月曜日

聖霊降臨祭の休日


 「イースター(復活祭)」の後1週間と一寸で「キリスト昇天祭」が来て、その後10日ほどで今日は「聖霊降臨祭」の祭日である。そして今月末にはまた「聖体節」があるので、教会暦と関係のある祭日が次々と続く。大学で教えていた頃、夏学期の授業数が少なくて困ったことを思い出す。

 週末の土曜日から火曜日まで降臨祭の休みのため学校のないBielefeldの孫たちが訪ねて来た。最後に会ったのは去年のクリスマスだから、その間にまた大きくなったことに気づく。

 今日は幸い太陽が明るく照り気温も上がった日曜日となったので、ライン河の観光船に乗ることにした。10時半から約1時間のスケジュールで、アルトシュタットから出発し南北に上り下りするだけのものだから、我々この町に住む者にとってはいずこも日頃見慣れた場所や建物ばかりであるが、水の上から眺めるのはまた違った趣があることに気づく。ましてや他所から来た人々には結構楽しめる観光船であるので、出発前から船着き場には沢山の人が集まっていた。

 太陽の光に誘われて客の9割はデッキの椅子に座る。我々もそれにならったが水の上を吹く風はかなり冷たい。場所が日陰になったりすると震え上がるほど、すぐに温かいコーヒーやココアを注文する。

 進行方向左側にある州議事堂を過ぎるとハーフェン(港)地区に入る。この辺り、以前はギャング映画のロケでも出来そうな殺伐とした場所だったが、最近は開発が進み、ホテル、オフィス、レストラン、専門店の立ち並ぶモダンな地区となって人々を惹き付けている。船はそこから引き返し、今度は見本市のある地区へ入る。ここは我が家の近所でよく知っているつもりであったが、マイクを通してなされる、河に架かる橋や沿岸の建物の説明を聞くと新しく学ぶことが沢山あった。

 観光船の後そのまま帰宅するのはあまりにもったいない上天気だったので、アルトシュタットをしばらく散策することにする。気温20℃にもなるとイタリアンアイスも恋しいし、空腹には焼きソーセージが魅力的であった。風船を売るオランダ人、大道芸人も稼ぎ時の大変な人出となった。午後我々が帰路に着く頃は、河辺の駐車場も満杯で料金所の遮断機の前には、順番を待つ車の長い列が出来ていた。午前中早い時間にやって来て本当に良かったな!

2013年5月13日月曜日

5月に立つ市



 私は珍しく2月の初めから体調を崩し、その結果入院しなければならなくなった。そして3月末には手術が行われ18日間ベッドに寝かされる羽目になった。退院許可が出てから今日で丁度1ヶ月、そろそろ本来の調子にもどりつつあるようでホッとしている。

 その間このブログもお休みした。最後のは125日付けになっている!時には書く気が起こりそうにもなったが、いかんせん体力、気力がもう一つ追いつかず今日まで延び延びとなってしまった。「四季折々のドイツ」などと偉そうに題をつけているブログである限り、やはりここドイツの季節の移り変わりを書き続けなければ、と今日やっと重い腰を上げたわけである。

 「すべての蕾がふくらみ、鳥たちが歌い始める素晴らしい月5月!」と詠ったのは詩人ハイネだった。その5月にふさわしいテーマでブログ再開をしようと、今月のイベントカレンダーを繰っていたら次のようなものが目に留まった。
 

 その一はここから10キロほど東にあるゲーレスハイムの「手工業者と農民の市(いち)」。古いカトリック教会バジリカ聖マルガリータの広場に立つ市で、自分の手で作ったり、育て収穫したりした作品や作物を即売する市である。広場はあまり大きくないのでそこに出るスタンドは精々2030ほど、半分は飲食業者のものでソーセージ、クレープ、魚フライ等々が良い匂いを漂わせている。手工業者の品物には驚くような趣味の良いものが揃っていて、我々もオリーブの木から作った飾り物をいくつか買い入れた。
 
 5月とは言え今日の寒さは異常なほど、見歩いていて震え上がったがその内雨になった。それも霰まじりの雨ですごい音と共に降って来た。もっと厚いコートを着て行くべきだった。


 せっかく出かけて来たのだから、と市訪問のハシゴをすることにして、南15キロのベンラート地区にある「5月市」にまで足を延ばした。ここは歩行者天国にテントを張った簡単なスタンドが多かったが、季節にふさわしく園芸用の花の苗を売る店が多く見られ、多くの人が買い入れ腕に抱えて歩いていた。その他はやはり旬の白アスパラガスやイチゴ(ケーキも)が人気の的のようだった。

 帰路メイン通りに出て池越しに「ベンラート城」を見る。午前中の雨霰も上がり明るい太陽が輝き、城のピンクの建物がよく映える。このバロック様式の城を見学したのはもう何年前のことか?近いうちに一度ガイドつきの見学をしてみたいと思った。