南行きのトンネルが貫通した!新聞にもまた町の掲示板にも「開通は11月10日午後4時」と大々的に予告されていた。その日私は町に出ていてImmermannstr.も通ったが、トンネルから自動車が出て来るところは見なかった。私が見落としたのか?それとも開通日が予告より遅れたのか?私は後者だと思う。工事の遅れと工事費の超過はいずこもお決まりのことだから。はっきりした開通日やその他のことはどの新聞もonlineニュースも報じていないのは何故だろう?
この写真を撮ったのは26日のことだが、自動車が上がって来るのに気づいたのはその数日前だった。ドイツの11月典型の小雨と暗い日々が続いていたので快晴になるまで写真撮影を待っていたのだ。
ズームの望遠レンズをつけて待つこと数分、車が2車線で続いて上がって来る。そのまま通りに入るかと思いきや、上がり切ったところで停車した。Immermannstr.ではもう一本右側にBerliner Alleeから地上を走って来る車線があり、そちらと交互に信号で待ち合わせるのだ。
この新トンネルは従来の自動車用高架線「むかで橋」の代わりをなし、それをそっくり地下に移したものであることは何度も書いた。それでトンネルも「むかで」の長い一本の身体の部分を過ぎ、頭の一対の触角にあたるポイントで二股に分かれる。このトンネルの場合西方向がImmermannstr.で、そのまま真っすぐ南方向がBerliner Alleeとなる。
それで次にBerliner Alleeの方の出口に足を運び、ヨハネス教会の会堂前でカメラを構える。こちらも東のKönigs Alle方向から来る車のための信号があるので、出口を上がり切ったところで信号待ちをすることになる。しかし前者に比べるとやはりこちらが本道なので車の数はずっと多い。
出口ばかりでは片手落ちなので、「演劇博物館」前のトンネル入り口の方にも行ってみた。開通したとはいえまだまだ工事終了はしていないので1車線だけで入って行く。右端東行きの1車線はすでに2年前に完成したAltstadt行きのものだ。市北部にある空港や見本市会場方面から来る数多くの車が集中するポイントだけあり、トンネル内で南西に分かれる前、ここは長い車列の渋滞となる。2車線となるのは2016年4月からとのこと、今は1車線時速30kmの速度制限運転だ。
昨夜初めて車で全長870mの新トンネンルを走りImmermannstr.へ入った。中は明るく中々立派な出来であり、総工費1億3000万€かかった、と報道されている。かなり深く下りる感じがしたから、恐らく北行き道路の下側を通るよう設けられたものだろう。トンネル内の様子はYou Tubeの写真を借りることにする。
トンネルは一応開通したが地上の工事現場はまだ混乱状態が続いている。自動車がすべて地下にもぐり,Wehrhahn線の路面電車も地下鉄となった暁には(南北線の路面電車だけが残るが)300本の植樹(その内160本はプラタナス)がなされ,市民のための一大緑地・散策地が出現するという。我々市民はその日が来るのを心待ちにしている。
三千男さん。トンネルの開通で南行きの時間短縮や渋滞解決等が改善さるのでしょうね。全長が870mだと言うからあっという間ですね。東西の通路や川底?を貫通したことになるのですか。それにしても、トンネル内で数多くの写真撮影は、束の間に撮影するのでしょう、大変でしょうね。その時間、自動車数はどのくらいか分かりませんが問題なかったですか。日本のトンネル工事は山や谷、海峡や都市建物の下底など障害物や天然のブロックがあり予定が組みにくいのが常識。でも工事工程管理は、安全の次に大事なことと聞いています。大阪の山さん
返信削除その通り、870mのトンネルは入ったと思ったらアッという間に地上に出てしまいます。
削除私はトンネル内の写真は撮っていません。上に載せたのはyou tubeから借りたものです。まだ工事が終わっていない時期に撮ったものらしく、工事人の姿も見えます。
この市中心地はさして渋滞で困ることもなかったので、こんなトンネルを造ったのは地上に緑地、散策地を確保したかったためと思われます。もう何年も前にライン河畔沿いに何キロものトンネル(こちらは抜けるのに10数分はかかります)を造った市ですから、今回の短いトンネルはさして大工事ではなかったはずです。でも完成までの工事期間はずいぶん長かったように思えます。