(5月6日東京発でFAZ(フランクフルターアルゲマイネ新聞)が「東京に押し寄せる中国人 − 旅行者の引きつけ役は円安」という記事を発表した。以下にその要約を載せる。)
ゴールデンウィークに国内、海外旅行に出かけた日本人が東京を空っぽにした後,ドッと押し寄せたのは外国人観光客(特にアジア人の)であった。昨年日本を訪れた外国人は1,340万人で、それは前年比30%増であった。そして今年は1,500万人を目標としている。
外国旅行者数は今年最初の3ヶ月ですでに410万人(前年比44%増)に達しているが、多い順に韓国、中国、タイとなっている。特に中国人の増加が著しく2倍の100万人にのぼった。因にドイツ人は36,500人(前年比21%増)に留まった。
アジア人旅行者の増加から見ると、各国の政府間で喧しく取りざたされている戦争責任とか嫌日感情問題は窺えない。中国、韓国、日本は2020年までに相互の国の来訪者を倍加して3000万人に達することを共同の目標として立てている。
日本への観光旅行者増加の原因は、一つにアジア人向けのビザ発給の簡略化であり、それに加え円安も引き金となっている。円安は日本における経済の緩和政策を打ち出したアベノミクスの結果である。現在日本円に対し人民元は39%、韓国ウォンは36%、米ドルは38%の有利を示し、ユーロのそれは17%に留まる。
外国人旅行者には日本の8%の消費税が還元される。日本国内の消費を非活発化させ、日本経済を不景気におとしいれたものが、外国からの旅行者の購買力を高めたのである。昨年だけで外国人が日本に落とした金額は2兆300億円(145億ユーロ)であり、これは前年比43%の増加となっている。そしてこの傾向はさらに続くと見られるが、それは日本に大挙して押し寄せる中国人のお陰である。
(最後の段落は記事そのものを訳す)
彼ら中国人が特に欲しがるものは有名ブランドの炊飯器であり、また暖房と洗浄装置付きのハイテク便座である。日本の観光協会が発表したところによれば、中国からの旅行者の落とす金が最高であり、一人当たりの平均消費額は30万円(約2,300ユーロ)にのぼるが、これは金持ち国アメリカ合衆国からの旅行者一人当たりの支出額169,000円(1,300ユーロ)をしのぐ額である。
三千男さん、春には(アジア等)各地でそれぞれ休日が多く、自国よりちょっと安価で行きやすい他国への旅行が流行しています。日本人も今年は、円安もあり、海外には安近短でアジア方面旅行が多かったようです。国際的には来訪した韓国人の行動が最も難しいでしょうか。”韓国人”をあまり誇示できない日本との関係だし、韓国的な観光地に偏っていても面白くないし、難しいでしょうか。箱根の蒸気噴火以外に(GWは全国的なお天気も好く)問題は少ないので、大勢の外国人でにぎわったようです。中国人の爆買いは、ネット(主としてスマホの)情報での噂、評判、土産選択の幅、自国との品質比較などが根にあるようだと聞きました。持ち帰った評判がいいのでしょうか。赤ちゃんのおしめ等も多いのだとか。赤ちゃん相手のお母さんの評価か? 大阪の山さん
返信削除反日運動で沢山の日本商店が襲われたのは、そんなに以前のことではありませんでした。それが今ではどうでしょう!?本当に喜んでいて良い現状なのでしょうか?そしていつまでこんな状態が続くのか?
削除爆買いという言葉をよく耳にするこの頃ですが、その心理はどういうものか時に理解に苦しみます。円の価値が下がったので日本で買えば得である、とインタービューで中国人たちは言いますが…。商品の質が良いから、とも言っているようですが、これは中国政府があまり聞きたくないコメントらしいです。それに負けない良製品を作れと工業界はハッパをかけられるとか。ヨーロッパでも一時スペインで休暇を過ごせば安くで上がると,沢山のドイツ人も南へ向かいました。統一通貨のユーロになって以来、そのうまみも全くなくなったようです。