2015年5月22日金曜日

日独青少年交流コンサート


 Essen市にある古い城 Schloß Borbeckで独日青少年交流コンサートが催された。これは1992年にDeutscher Musikrat(ドイツ音楽庁)とJML(Japan Music Life)の間で創設され、隔年毎に両国で開かれている青少年音楽家交流プログラムである。今年はドイツ各地においてこの時期に開催され、日本から5人の若い演奏家がやって来た。










 演奏したのは12歳から18歳までの若きピアニストとバイオリニスト4人であり、日本古来の楽器紹介として三味線演奏家(24歳)が含まれていた。ホストのドイツ側からはこれまた若い1316歳のピアニストとバイオリニストが出演、その技を競い合った。










 いずれも自国のコンクールで入賞した優秀な演奏家たちで、12歳の少女がバッハのパルティータを豊かな音質で奏で、14歳の少女がシベリウスのバイオリン協奏曲で聴衆を圧倒する…そのすばらしい出来に我々はまったく魅せられ息をのむ思いがした。ドイツ側は国際色を強調してか、中国系とトルコ系の演奏者を選んだが、いずれも国内のコンクールJugend Musiziertの入賞者ばかりで、これまた驚嘆すべき演奏技術の持ち主ばかりであった。









 
 日本側の引率者はJMLの主宰者入野禮子女史で、この方は有名な作曲家故入野義郎氏夫人である。日本側5人の宿舎として,妻の従姉妹が自宅の幾部屋かを提供したので、演奏会後皆で楽しく夕食会を持つことが出来た。その席で入野女史からはJMLの諸活動について、また演奏家たちからはその音楽訓練の厳しさ等親しく伺うことが出来た。










 この年齢にしてすでにこれほどまでの技術の域に達している若い演奏家たち、これから国内だけでなく国際的にもどれほどの成長を遂げて行くことだろう。我々音楽愛好家として大いに楽しみにしている。その意味でも今回のドイツ訪問は良い経験となったに違いない。Essen3回目、まだこの後諸都市での4回のコンサートが控えている。さらなる成功を心から祈っている。

2 件のコメント:

  1. 三千男さん。こういうホームコンサート & パーティーは、日本国外では、けっこう頻繁に行われるそうで、楽しかったでしょうね。多くの視聴者達相手ばかりでなく、生の、すぐ近くで聞ける家庭的な音楽はあるきまったお金持ちの宮廷音楽時代からヨーロッパなどでは、スポンサー意識も働いて盛んだったように思われます。ある意味ステータスシンボルだったのかもしれません。伝統的で歴史的な感じ。でもドイツの生活に密着で音楽(特に宗教的な)が溶け込んでいるのだな、と感じました。楽器類も多彩ですね。できれば、当日参加の独日の総人数や参加料等が分かると、会の盛大さも分かります。楽しそうな雰囲気で楽しかったでしょうね。大阪の山さん

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    1. 山さん、当日の聴衆は100名強ほどでした。このホールの収容力は精々150人が限度のようです。実は聴衆の写真も撮ったのですが、フラッシュ使用を避けたため手ブレになったので掲載しませんでした。
      夕食会はこの会場から数分の従姉妹の家で、我々も招かれて一緒に食事しました。コンサートの会場では、若い年齢にも拘らずすごい迫力と自信に溢れ演奏した青少年も、食事会では中高校生に返り、これまた面白かったです。音楽が出来るということは,人生に大きなプラスとなりますね。私も若い時にチャンとやっておくべきだった、と悔やんでいます。

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