2015年9月5日土曜日

セルフサービスの花畑


 電動アシストつき自転車に乗るようになって,活動範囲がずっと広がりました。そのお陰で今まで知らなかった方角まで足を延ばし、新しい発見がいくつもありました。数日前には,普通の住宅地を過ぎちょっと郊外に入る地区に大きなお花畑を発見しました。道路の横を走っている時に目に入ったのは、色とりどりの花の群でした。自転車を止めてそこへ下りて見ると…、何やら看板が立っていました。

 そこの花畑に咲くのはダリア、グラジオラス、ヒマワリの3種のみ、それぞれの名前の後に値段が0.3€、0.6€、0.7€とついています。それで判りました。ここはセルフサービスで、畑に生えている新鮮な花を自分で切って買える花畑だったのです。日本にも田舎へ行くと道端に台をおいてその上に柿やミカンを並べ、「一袋◯◯円です。代金は箱にお入れ下さい。」とあり、散策の人がそれを買って行くというのがありますが、あれと同じシステムです。

 







 
 その日は生憎お金を持ち合わせていなかったので,翌日の朝小銭を用意して早速調達に出かけました。前の晩妻に話すと「茎のすらっと長いグラジオラスが欲しい!」ということだったのでそれを5本買いました。きっと必要となるだろうと思い、活け花用の切り鋏をわざわざ持って行きましたが、料金箱の横に赤い柄のついた小刀が何本か置いてあり、他の人はそれを使っていました。

 私が着いた午前10時過ぎには他に中年・初老の夫婦が2組すでに花を切っており、その他にヒマワリだけを何本か脇に抱えた青年と自転車でやってきた婦人を見かけました。その後も何人か来ていたので中々人気のあるお花畑のようです。

 掲示に書いてある語句が面白いと思いました。「料金が払われた花だけが喜び(友人)を運んできます。注意深く傷めないように花を切り取り、本数に合った料金を入れてください。料金箱は毎日空にします」と書いてあります。喜びFreudeと友人Freunde2語の言葉遊びが見られます。こうして見ると料金箱を持ち去られたり、お金を払わないで行く人もいるのでしょうか?私だったらむしろ反対で、例えば3.6€だったら(そして小銭がなかったら)きり良く4€入れるでしょう。今回は幸い60セントx5本のきっちり3€を払いました。そんな安い値段の見事なグラジオラスが居間をこんなに美しくしてくれています。


 
ドイツは盛夏がすぎこれから段々花も少なくなって行くことでしょう。でも背の高いヒマワリだけはまだまだ勢い良く咲いていました。近日中に今度は妻を連れてもう一度セルフサービス花畑に行くつもりでいます。

2 件のコメント:

  1. 三千男さん。そちらは短い夏が終わって、秋と冬のすぐやってくる季節ですね。寒くなると、道の凍結防止はどのように? 季節的に今後、アシスト自転車としての相性はいかがでしょう。ご注意を。秋のグラジオラスは色々な色が美しく、一本60セントで買えるのは、選びながら摘むのも楽しいですね。生けた結果は写真で見るといい感じですよ。日本も今は、秋深しになっています。鮮やかな花類も多いですが、有料でも自由に摘っていい所はあまりない?でしょうかね。大阪の山さん。

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    1. このようなセルフサービス花畑はこの近辺に所々見られます。先日ライン河沿いの隣町に行ったら、ここに載せたのと同じ掲示板のある花畑に出くわしました。同じ家族がやっているもので、やっぱりダリア、グラジオラス、ヒマワリの3種のみでした。どれも普通の花屋で買う値段の半分ほどで安いと思います。
      アシスト自転車は相変わらず連日愛用しています。以前の自転車に比べるとカバーする距離と時間が倍加しました。しかし9月最初の日曜日午前中に走った時、もう風が冷たく身体は冷え手がかじかみました。やはり寒い季節は少し行動範囲も頻度も落ちることでしょう。

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