ここ低地ラインランドの夏の最大イベント「キルメス」が今開催中です。去年の今頃我々家族は孫共々イギリス旅行で留守をしていたので見逃しましたが、今年はバッチリ昨日の夕方から妻と数時間楽しんできました。
キルメスに関してはこのブログで2012年と2013年の同じ7月19日に書いています。その元の意味Kirchen=Messeは、教会堂の献堂式(落成式)のお祭りに由来すること、デュッセルドルフではランベルトゥス教会と関係があり、守護聖人アポリナリスの記念日7月23日の前後10日間にわたって催されることなど詳しく記したので、今回は省きます。旧投稿を参照してください。
数週間前の猛暑は嘘のように去り、暑くも寒くもない20℃内外の最適な気温の中、太陽も明るく照って出かける人の数も大変なものでした。ラインクニー橋とオーバーカッセル橋二つの橋の間の広大なライン河畔の草地に建つ、絶叫マシーンやその他の乗り物と飲食店遊戯店の数は70を越えます。
午後4時近くの会場はやはり小さい子供を含む家族づれと、かなりの数の後期高齢者の姿が目立ちます。あまり過激なスピードは出ない子供用の乗り物も魅力的なものが沢山揃っています。時代の傾向かモダンな機械遊具が多く、以前見られた生きた子馬(ポニー)乗り等はまったく姿を消しました。
おじいちゃん、おばあちゃんは流石乗り物は敬遠し、もっぱら見物し歩き回り、ビールやワインを飲み、ソーセージを食べるだけのようです。我々も夕食にビールとパン、ソーセージ,フレンチフライを注文した時前の数列にこちらに背を向け座ったのはすべてジジババばかり!「ゆっくり座って人の歩くのを眺めているのは年寄りばかりね!」とコメントしてから、我々自身もその範疇に入ることに気づき、お互い苦笑しました。
それでも何も乗らないで帰るのは業腹なので、大観覧車に乗ることにしました。これは正解で、高い位置から165,000平米の広大な会場を一望のもとに見て、良い写真も撮ることが出来たのは幸いでした。ただ最近の水涸れからラインの河幅がずいぶん狭くなっていることに気づきました。他の地方の河のように運搬船航行禁止は出ていませんが、このまま降雨がないとどうなるか心配なことです。
帰路は路面電車ではなく,対岸のアルトシュタットまでフェリーに乗りました。降りる人の数を数えたらほぼ満員で400人ほどでした。「水位が低いため桟橋からの傾斜が大きく車椅子の方の昇降はできません」という張り紙がしてありました。対岸で列を作って待っている人の数は増えるばかり、それも若者の姿が多くありました。午後8時を過ぎて営業時間はあと5時間ということ!これから絶叫マシーンにも色とりどりのライトがつき益々盛り上がる若者の時間帯になるのです。そして明日金曜日は中日、10時半頃から花火大会が開かれ遊覧船も出ます。週末の人出も一段と多くなることでしょう。