孫のジューンに「2月に来る誕生日プレゼントとして新しいドレスを縫って上げようか?」と訊いたら、自分のドレスも良いけど、着せ替え人形のLottaに今はスカートや女の子風ドレスしかないから、ジーンズのズボンが欲しいというリクエストが返ってきた!おじいちゃんには初めてのチャレンジだ。Lottaの寸法だけを知らせてもらっても、どんな体型なのかわからないのでは、どうにも覚束ない。それで大切なお人形をしばらく貸してもらうことにした。
後日小包に窮屈そうに入れられたLottaが届いた。人形の衣装等縫ったことのない私はYou Tubeで先ず手がかりを探した。あった、あった!「ドール用ズボンの作り方」で検索したら、ウサコ洋裁工房というシリーズの中に見つけた。この動画はBGMだけで言葉の説明はなし、文字の説明も最小限で簡単・明瞭、本当に助かる。
Lottaは55cmの人形で重さもかなりある。先ず失礼して下着になってもらい寸法をはかる。その寸法に合わせて型紙作りを始める。スボンの場合股ぐりを浅くするのが前、後は深くする。残り布の箱の中に、ヒョウ柄に似た模様の生地で適当な厚さのものを見つけたので、これで試験的に一着縫ってみる。動画のおかげで縫い方の順序も良くわかる。これを大きいサイズにすれば大人用にでも子供用にでも、トレパンがすぐに縫えるはずだ。出来上がったのがこれ。人間のようにお尻がないのでズボンがぴったり合わないがまあ良いか。ついでに同じ生地で半パンツも作った。
これでなんとか行けそうなのでデパートへ出かけ、色違いのジーンズ生地を2種類それぞれ50cmずつ買う。幅は1.4mありかなり残りそうだが、ついでにジャケットも作れば良いし、まだ沢山余れば子供用のパンツが縫えるかもしれない。
Lottaは顔と首こそプラスティック製だが、腕、脚、身体は布に詰め物をしただけなので、人間の身体のように洋服を合わせるのは難しい。ズボンもなんとか履かせたが落ち着きが良いとは言えない。でも見ておかしくはないから、まあ許されるだろう。一着に腰のゴムバンドを入れたが、これはなくてもずり落ちないようなので後は省略した。
ズボンにはポケットに銀色のリベットを打ち付けたら本物のジーンズの飾りみたいになったし、ジャケットはちょっと寂しいので、妻の亡母の古い裁縫箱にあった飾りレースを接着剤でつけたら可愛らしくなった。ジャケットはボタンはやめにして、子供の着せ替え遊びに通例のマジックテープをつけた。この方が着せ替えもしやすいだろう。ちょっと大きめのサイズだが、あまりぴっちりになると子供には着せにくいからこの方がベターだろう。
色違いのジーンズで上下もう一揃いできた。さあこれでLottaは、2着のジャケットと4本のズボンといっしょに送り返すことが出来る。これからLottaの着せ替え遊びがいっそう楽しくなってくれれば、おじいちゃんも嬉しい!Juneの嬉しそうな顔が見えるようだ。
三千男さん。ジューンちゃんのご要求で着せ替え人形ロッタのジーンズ制作はご苦労さまでした。大きさ(成長はないでしょうが)、色、形(デザイン)など色々工夫を凝らせたようで大変でした。スキル的には私達のとてもまねができない世界です。生産会社時代、工場での生産品(スキルだけでなく)CS調査(顧客満足度調査の初期をやった経験とか) や PL問題対策(製造者責任)で行くと、針の残留チェックや生産品お客満足感の反能をどのように確認されるのだろうかと、写真を見ながら老婆心?で感じていました。ジューンちゃんがおじいちゃんにストレートな意見が言えれば問題はないのでしょうが。普通は個人制作ではそこまではやらないでしょうが。これはやや本格的なので。いずれにせよ”大ごと”でしたね。大阪の山さん
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