2014年8月4日月曜日

ロンドン旅行 4


 旅行も終盤に入り大人たちの中にそれぞれ、ロンドン近郊の親類や旧い知人友人、大学の同窓生等を訪ねたいという者が出てきました。それで25日(金)はいくつかのグループに別れての行動となりました。今回はロンドンの街角で私が見た一般的な印象を写真を添えて記すことにします。

 ロンドンの風景で欠かすことの出来ないのは、テムズ河に映るビッグベンと国会議事堂でしょう。幸い宿舎のあるKennington Road経由でWestminster Bridgeまではバスですぐ行けます。橋から右(東)の方向に歩けば、観光客の人気スポット大観覧車のLondon Eyeがあります。1周30分かかるガラス張り観覧車は32台あり1台に25人乗れるので満席で800人となりますが、待ち時間は長くいつ行っても長い列を作って待つ人が絶えません。


 交通機関としては、19世紀半ばからある世界最古の地下鉄Tubeが有名です。乗った印象は、その名(チューブ)の通り何か丸い筒に入った感じで、通路が狭く天井も低いので、東京の地下鉄の方がはるかに快適だ、と思いました。もっとも私たちの乗ったのは小断面車両らしく、他にも大断面車両も走っているということです。とにかくラッシュアワーに46歳の幼児を連れていたときは乗り降りに本当に苦労しました。

 赤い2階建てバスはロンドン名物で、どこへ行ってもどこへ行くにも利用できる交通機関です。最近また路線や車両数が増えたということですが、それは市内の渋滞がひどいことが原因で自動車税が高くなり、 自家用車の利用者が減っているからだそうです。乗り心地はあまり快適とは思いませんが、2階の最前列は市内観光に絶好の席です。値段の高い市内観光バスとほぼ同じルートを走るバスもあるとのこと、勉強しておけば安上がりになります。狭い道路でバス同士がすれ違い、その間をかなりのスピードですり抜けようとして、もの凄い音でバスの車体を傷つけ(写真の右下の部分)、そのまま当て逃げをした自家用車を目撃しました!狭く混雑する通りで、こんなことは日常茶飯事なのでしょうか?


 もう一つ、市内どこでも目につくのは四角い形のブラック・タクシーです。もともとはオースチン製が多かったようですが、最近ではいろいろな会社が参入しています(日産製も!)。運転席と客席の間は仕切りがあり、前向きに3人掛けの席と運転手に背を向けて前倒しして引き出す2席があり計5人乗りです。Tate ModernからRegent Streetまで(地図でみれば精々数キロです)利用した娘と孫娘の話によれば、すごい渋滞で時間がかかり料金は12£だったとか。ドイツに比べ格安なのか、高いのか?昔ながらの車体を見ると、環境汚染の排ガスやガソリン燃費の問題はどうしているのだろう、と人ごとながら心配になります。


 この日歩いて印象深かったのは、セントポール寺院からまっすぐ延びテムズ河にかかるモダンな橋「ミレニアムブリッジ」でした。新世紀が始まることを記念に2000年に開通したのですが、出来上がってみたら横揺れが激しく3日後に閉鎖、改造する羽目になったいわくつきの橋です。でも他の歴史のある橋とはちょっと違った近代的雰囲気のこの橋は今ではロンドン観光の人気スポットで、毎日多くの人が歩いて渡っています。

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