Spiegel(シュピーゲル)誌4月14日号に載った記事“Nicht so hektisch“「そんなにせかせかしないで」
日本のモードチェーン、ユニクロ・ヨーロッパマネージャーTakao
Kuwahara 氏(46)ドイツ市場への進出と新しい悠長さ(neue
Langsamkeit)について語る。
Sp:先週ユニクロ、ドイツ支店を開かれましたが、貴社のロケーションは競合社のZaraやH&Mと余りに近すぎませんか。
K:我々は全然恐れていません。他の国でも同じように近くに店を開いております。それに我々は彼らと違っており、ユニークですから。
Sp:どの程度違っているのですか。
K: 我々のビジネスは、せかせかと気ぜわしく変化するモードチェンジに基づいておりません。どの年齢層にも合う、時代に制限されない日常の(カジュアル)衣料を主とし、もっとゆっくりした製品サイクルをもっています。
Sp:しかし親会社のファースト・リテーリングは2020年までに世界一のモードチェーンになりたい、と言っています。ずいぶんと野心的ではありませんか。H&M一つとっても、ドイツにはすでに400店以上ありますよ。
K:その通りです。それで我々はヨーロッパで発展するために長い時間をかけました。でもベストの店舗立地を探すのは実に難しいことです。それで探すのに長い時間がかかりました。イギリスではすでに2001年に開設しました…
Sp:しかし経営状態が悪くて、すでにいくつか支店を閉めておられますが…
K:イギリスでは、経済危機の風をもろにうけたのは確かです。でもすでにビジネスは上向いております。
Sp:ベルリン店はUnikat(ドイツ内の唯一店)とされるつもりですか。
K:先ずしばらくは、ドイツの顧客が弊社の製品にどんな反応を示すかを見てみたいです。その後にこの国での次の一歩を決めることにします。
(このブログ、すぐに投稿しようと思っていた矢先、妻がどうしても追加してほしいと…。「ハイファッションすぎて来年は流行遅れで着られないものではない、野暮ったくて着たくない色やデザインではない、1シーズンで色褪せたりよれよれにならない良品質、仕事で事務所に着て行くことができる、カジュアルでありながら時には目を見張るようなユニークなものもある、その上手頃な値段…。ユニクロの製品はそんな感じ。これぞ私が長年探し求めていたものです!」 一人のドイツ人女性の反応として…桑原さんにお聞かせしたいのですが…?)
三千男さん、私はファッションという世界のことを良く分かりません。多分、デザインや色彩などの美感だけでなく、センスやフィーリング、歴史的・民族独自の価値観なども加わるのでしょう。複雑に思います。このユニクロはいまや日本企業として位置付けるのも難しいのかも知れません。経営者根性には、そういうものがあるのかも知れませんが。”新たなタイプのドイツ企業”として永く根付いてほしいですね。大阪の山さん
返信削除これだけ規模が大きくなり、いわゆるグローバル企業となると、新しい問題点がいろいろ生じることと思います。特にイスラム教文化の国(バングラディッシュ等)での販売戦術について、ユニクロがどんなに努力したか、先日TV番組で見ました。その点西ヨーロッパでは割合画一的なファッションで行けるでしょう。特に各国の民族衣装的なものを考慮しなくても、という意味です。全世界で売っていくという仕事は、本当に複雑且つ失敗も多いことでしょう。
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