デュッセルドルフの町の真ん中、Hofgartenのすぐ前に新しいKö-Bogenの建物が完成し、専門店やカフェが新規営業を始めたことは、先年11月19日のブログで報告しました。しかしその新装開店も、直前に起こった火事(放火?)のため東側だけであったこともお知らせしました。
その後数ケ月して西側半分もやっと完成しました。これでKö-Bogen全体の建物がお目見えすることになりました。これを一番喜んでいるのは、そのすぐ西ににあるSteigenberger
Hotelではないでしょうか。これまで何ヶ月、いや何年も目の前で工事のトラックやコンクリートミキサー、クレーンの騒音とほこりに悩まされ、玄関前の車寄せにもタクシーの進入が難しいほどの交通規制を受けて来たホテルですから、本当にホッとしていることでしょう。目の前にモダンで美しい建物とお堀の水を一望の元に見渡せることになり、これで市内の有名ホテルの中でも最高の立地に置かれることになったのは、今までの辛抱に報いてあまりあるものがあります。
Bogenの表側には未だに路面電車が走っています。新建築物のため歩行者の数も今までより増えたので、電車ずっとスピードを落として走っていますが、地下鉄が完成するまで、この状態はしばらく続くでしょう。
新い建物はLiebeskind
Hausと呼ばれますが、これは設計者アメリカ人建築家Daniel Liebeskindに因んでつけられた名前です。表側もさることながら裏側のすばらしさに私は惹かれます。Hofgartenから引かれたお堀の水が、建物の模様に実に良くマッチしています。ホテルのすぐ前の広場にはキネティック芸術家として有名なGünther Ueckerの釘のオブジェが目を引きます。釘は国内いたるところで目につく、彼の得意とするテーマなのです。
新商店はやはり高級専門店が多く、ポルシェデザインを初めファッション店、新車か家一軒が買えそう値段のついた時計や宝石を並べる店等、ちょっと入るのが躊躇(ためら)われます。そんな中、週末は言うに及ばず平日でも常に客が溢れているのはアップルショップです。表から裏へそのまま通り抜けられる、数百平米の平凡な平場の店ですが、凄い活気に満ちています。それは至るところで顧客に話しかけ、要望を尋ねる沢山の数の従業員の態度が印象的だからです。新しいPCを買う人は言うに及ばず、i-Phon,i-Padその他の問題を抱えた人がひっきりなしにやってきて質問をしていますが、どの従業員も専門知識豊かで、親身になって相談に乗ってくれるのが嬉しいです。この店は必ずやKö-Bogenの人気店となることでしょう。
三千男さん。新しいデュッセルドルフ繫華街の容貌をご紹介いただき,ありがとうございます。数十年(モノにより数百年)まえの建物を改造していく新時代対応も大変です。国際的な人たちの助力や協力があるのですね。市民の人たちも買い物の立場では「新しい街」と「幾らか古い街」の違いが出てくるのでしょうか。行列をなして流行っているお店もあるようで、喜びと悲しさも半々でしょうね。私は「古い物を尊重はすべきでしょうが、時代に沿った改革は必要だ」と思っています。大阪の山さん
返信削除歴史的に価値があり、後世に残すべきもの(建物等)は数ありますが、その維持費は大変な額となるでしょう。それでも後の子孫のためにどうしても残して行かなければなりません。それと反対に、商業用に造られたものは、時代の変遷や要求に応じて取り壊し新規に立て直しをすべきだと思います。当市の自動車道路をとると、数十年前の必要と思われた高架線も、今度は地下のトンネルに変わります。これも時代の要請です。
削除