2011年8月27日土曜日

タルトに挑戦


 お菓子焼きも少し変わったものをやってみようと思い、タルトの本を一冊買ってきました。今までは、色々な材料を混ぜてそれを型に入れ、焼くだけでしたが(時には焼いた後、上にデコレーションを飾りましたが)、タルトになると土台を焼いた後にまた上に乗せたり、中に入れたりするもの(大抵クリーム状のものやゼラチン入りのもの)を作らなければならず、手間が倍かかるわけです。

 先ず手始めにやってみたのが、上のストラッチアテラ•タルトです。この白いクリームにパラパラとチョコレートのフレークが混じるものをstracciatellaとイタリア語で言うらしいのですが、その意味は知りません。ご覧のように、中にサンドイッチのようにクリームを入れます。そのために焼いた土台を二つに切る必要があります。大きなパン切りナイフでも出来そうですが、厚さを正確に切るための道具(一番下の写真)を買いました。高さを調整出来る、細いのこぎりのようなギザギザの刃がついており、両方の脚をテーブルにしっかりつけてゴシゴシやると、きれいに切れます。タルトによれば3つに切ることもあるので、これがあると非常に便利です。

 土台を切った後、中に詰め物をし、上にもう一片を乗せ、また残りのクリームやゼラチンを乗せます。詰めたり乗せたりしたものはまだ柔らかく、そのままでは流れ出てしまいます。それで、この作業をするのに必要な次の道具、タルトリングを買いました。これは、直径16㎝から32㎝まで調整出来るリングで、タルト作りには欠かせないものです。作ったタルトは冷蔵庫にしばらく(ある時は一夜)寝かせます。

 こうして、これまでに3種類のタルトを作ってみました。2つ目は妻のリクエストしたイチゴ•ヨーグルト•タルトで、多量のヨーグルトをゼラチンで固めて入れてありますが、日が経つととそれが崩れてくることがあるので要注意です。

 3つ目はドイツではおなじみのビーネンシュティッヒ(Bienenstich=ミツバチの刺し痕)タルトです。なぜこの名前があるのか判りませんが、上に蜂蜜や砂糖と混ぜたアーモンドを乗せるのでそう呼ばれるのでしょうか?これは、上のデコ部分が硬くなるためケーキを切って分ける時に力が入り崩れやすいので、これまた要注意です。

 これを書いている間に4つ目のタルトの土台が焼き上がりました。今度はザッハートルテ(トルテTorteはタルトのドイツ読み)です。ウイーンへ行ったら誰もがお土産に買って来る、有名な濃いブラウン色のチョコレートケーキですが、私のレシピーでは白チョコレートを使うよう書いてあります。土台が少し冷めたら2つに切って、タルトリングをはめ、中と上にアンズのジャムを塗り重ね、その上に温めた生クリームでチョコレートを溶かして塗り、固まったら完成です。これは今度の日曜日、パーティーのおよばれに持って行って、みんなで食べるつもりです。

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