2012年6月3日日曜日

日本デー2012



 今日(2日土曜日)は今年度のデュッセルドルフ「日本デー」、快晴の素晴らしい日となりました。それも数日前とはちがって少しも蒸し暑さのない、むしろ少し肌にひんやり感じられる冷気がある秋の季節みたいに快適な天気です。

 五感をフルに使い日本を「視、聴、味、香、触」しよう(今年のキーワード)、と銘打って、旧市街ライン河畔のプロムナード全部を使う恒例の年中行事となっているこの日。昨年は東日本震災のため秋まで延期されましたが、今年は一年で一番日の長い季節に開かれました。

 毎年何十万という人出があるので、あまり込まないうちにと私は正午頃会場に行きましたが、集まっている人の半分以上はコスプレ衣装です!これはこの数年間の傾向で、日本文化?を代表する漫画、劇画の影響でしょう。私が見た中ではそんな衣装を着た日本人の若者は一人もいませんでした。そもそも歩いている日本人もチラホラで、いるのはたこ焼き、寿司、焼きそば、ラーメンを売る屋台(テント)で売り子として働く人のみです。

 午後になり、催し物の舞台に出演するのは大多数が日本人です。それでも、空手や柔道その他のストリートデモンストレーションでは、そんな古典的武芸を習っているドイツ人も沢山出て来て、日頃の成果を発表します。その様子はローカルテレビ局が放映します。

 近郊の町々からの電車が到着する中央駅、そこから吐き出されるコスプレ軍団はそのまま旧市街に直行かと思いきや、日本人通りのインマーマン通り界隈に殺到します。彼らは先ずその辺りのレストラン、喫茶店、商店、スーパー、本屋に押し寄せ、買い物をし飲み食いし…。そのすざましさは、年に一度のことで、通りを歩くのも難しいほどです。
 
 これから56時間経って辺りが暗くなる午後11時から恒例の日本花火です。この町では他のどれよりも規模の大きな花火大会ということで、ライン河の両岸は人で埋め尽くされます。去年は秋開催だったので日暮れも早く、8時頃には始まったけど今年はずっと遅くなるため、小さいお子さんには難しくなりそうです。

4 件のコメント:

  1. 日本デー、楽しそうで良いですね。
    イタリアでもミラノの日本語学校が企画するお祭りがあるようですが、一度も行った事がありません。
    最近日本に飢えているので、機会があれば行ってみたいです。

    コスプレは世界中に広まり、私には不思議な世界観ですが、
    これも日本文化の一つなのですね。 ^^

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  2. Miluさん、「ライン河畔のリトル東京」デュッセルドルフに住んでいる幸せを感じます。通常和食の食材は何でも手に入るし、このように「日本デー」も市の援助と協力のもと毎年開催されるし。
    それに昨日は最高の天候でした。それに引き比べ今日は雨で寒いです。コスプレの世界は私にとってもまったくの異国ですが、若者たちはもうこれなしでは何の楽しみもない、といった風情です。よくぞここまで広まったものだ、と大きな驚きです。

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  3. 三千男さん。海外に在住する皆さんが日本デイーを楽しまれ、待ち焦がれる気持ちがよく分かり、伝わってきます。デュッセルドルフのJapan Tagも賑やかだったのでしょうね。やや涼しいくらいがいいのかも知れません。このEU経済困難の時に、ドイツも他事ではないでしょう。でもそういう所を日本パワーで協力し乗り切って欲しいですね。これを機会に経済でも、文化でもぜひ日本の影響を大きくしてもらいたいの、と思っています。この日、五感の中で貴台は日本の何を一番感じましたか。大阪の山さん

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  4. 山さん、一昔前の日本デーはもっともっと盛大でした。日本経済がブームにのって成長していた時期、デュッセルドルフ市も企業招致を狙ってそういう企画に力を入れて協力してくれたからです。日本側の投資も多かったことは事実です。それに比べると今は一寸…。コスプレの若者は多いけれど、全体的に見れば出て来る人は少なくなり、締めくくりの花火大会も30分と、以前の半分ほどになりました。
    今度は次のお客さんである中国が進出します。すでに今月半ばには"China Fest"(中国祭り)があるらしく、大きな看板が出ています。どんな趣向でやるのか、楽しみです。

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