5月15日夜の入れ替え戦の騒動は16日のブログに書いたが、Herta BSC Berlinはドイツサッカー連盟スポーツ裁判所へ即刻「再試合」要請の訴えを出した。昨日21日になってその訴えを棄却し、提訴人であるベルリンに裁判費用を負担するようにとの判決が出された。
ベルリン側は「2−2の同点の状況で2分のロスタイムに、警備員の不手際と不能により観衆が競技場に侵入するのを許した。警察官も口輪をつけない警察犬を使ったことにより、恐怖を感じたベルリンチームの選手の能力が非常に弱化された」という点を訴えの主旨としたが、その申し出がすべて却下されたのである。裁判所側は「ベルリンの選手が襲われたという事実はない。むしろ後半の60分と87分に起こった2度の試合中断は、ベルリン側ファンが投げ込んだ危険な発煙筒、花火、発火物に原因するものであった」点を加えて指摘した。
(Fortuna Düsseldorfのホームグランド Esprit Arena。昇格が決まれば、このアレーナにドルトムント、バイエルン、シャルヶ等の強豪チームを迎えて対戦することになるのだが…。どういう結末になるのやら?)
ベルリンは上の判決を不服とし、即日控訴した。その結果は6月末まで待たなければならない。1部ブンデスリーガに上がるチームはベルリンになるのか、デュッセルドルフになるのか、最終的に決まるまで、デュッセルドルフでは昇格祝いの市中パレードも未だ行われないままだし、サッカー連盟の方も来シーズンの試合日程等も組めない状態にある。かなり難しい問題を抱えた今シーズンの幕切れとなった。
三千男さん。入れ替え戦で訴訟問題まで起きてしまい、結果がベルリン側控訴という始末と聞くと、末期的ですね。確かに意地のはり合いになって行くのでしょうね。発煙筒や花火を準備した(裁判所の指摘の)に関するベルリン側の言い分 と 裁判に勝つつもりでやや陰険な感じで待っているデュセルドルフフアンの動きが第三者には今後面白いですね。大阪の山さん
返信削除山さん、あの晩観衆が波のようにグランドに流れ込んで来た時先ず思ったことは、「これはお流れ試合になるかな?」ということでした。でも、どこでも殴り合い、蹴り合いの暴力行為には出なかったし、だれもが割合早く落ち着いて観客席に返ったのでホッとしたことでした。それには審判の適切な処置と、デュッセルドルフチーム側のベンチ選手が観衆をおさめ、静かに席に返るように指示したことが、メディアから褒められていました。1部リーグの面子にかけてベルリンはねばっているようですが、一般の予想では彼らの勝利(裁判、控訴での)はないだろう、とのことです。今は待つしかありませんね。
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