今週末この近辺を歩いて、至る所に咲いている白っぽいニワトコの花がとくに目についた。今が最盛期なのだろう。写真ではサイズがはっきりしないだろうから、「花冠は直径3−5ミリ、5深裂していて、かすかな匂いあり。ふつう黄白色」というヴィキペディアの説明を借りよう。
このニワトコという名前は漢字で「接骨木」と書く。それは、枝や幹を煎じで水飴状にしたものを骨折治療に用いた、という民間療法に由来するのだそうだ。若葉は山菜として食し、果実は焼酎に漬け果実酒として飲む、とものの本にある。しかしどこにも、その「花」の使い方については書いてなかった。
我が家ではほぼ毎年この花でシロップを作る。先週末まだ満開ではなかったが、姪とその家族の子供たちを連れて小1時間、この白い花を散歩がてら、手でまた鋏で切って採集したがけっこう沢山採れた。それを大きめの鍋二つに入れ、砂糖それぞれ1キロ半と水、クエン酸 (Zitronensäure薬局で売っている)を加え、蓋をして数日涼しい所に置いた。出来上がった頃蓋を開けると、良い香りが漂った。それを布巾で濾して瓶に詰めシロップの出来上がりだ。
その味は…?どうも文字で表現するのはむずかしいが、とにかくフルーティで爽やかあることは確かだ。誰にふるまっても美味しい、と言う。これまでに「いや!飲めない」と言って拒否したのは比較的年齢の低い子供2人だけだった。ということは、大人向けの味というべきか。水やジュース、シャンペンで割っても、そのままフルーツサラダにかけてもいける。私はイチゴにかけて食べるのが好きだ。
論より証拠、一度お試しあれ!これだけあれば、まだしばらくは残っているだろう。それに大量の糖分が含まれているので長持ちもする。何時でもお暇な時に試飲にお出かけ下さい。