2011年10月3日月曜日

Altweibersommer その2


 わずか2日前に書いたのですが、さらにドイツ語版のWikipediaAltweibersommerの項を読んでみると中々面白そうなので、もう一度続編を書こうという気になりました。またその欄に載っている「野草の生える草原のAltweibersommer」という写真を見た時、これはどこかで良く見かけた光景だ、と気づきました。そうそう、我が家から自転車で数分のところにあるNordparkの中、見本市会場寄りの灌木の中だった、と思い出したのです。それでまたカメラを携え行って見ると…。やっぱりありました!

 満開の季節を少し過ぎたエリカの原の中に、沢山のクモの巣がかかっているのを発見しました。Wikipediaの写真とそっくりな光景です。ここで早速接写セッティングにして何枚か撮りました。さてその後はクモが空中に張って、それを伝ってスイスイと動く「クモの糸」はないものか、と探しましたが、残念ながら公園の中ではとうとう見つかりませんでした。

 それがなんと、「灯台下暗し」とはこのことで、我が家のバルコニーから芝生の庭を見ると、夕日を背景にしてサーカスのロープのような一本のクモの糸が目に入ったのです!夕暮れの逆光線でよく光ってはいるのですが、果たして写真に撮れるだろうか?と心配しながら何枚も撮ったものの内マシなものをお目にかけましょう。

 黒っぽい木を背景にしてクモの糸は神秘的に輝いていました。古い民間信仰では、このような「クモの糸」は、妖精、小人、イルネ(北欧神話の女神)、また聖母マリアが撚った糸である、と信じていたのもよくうなずけます。

 気象関係の統計を見ると、やはり9月後半にこのような、気温がかなり高くなり乾燥した上天気がしばらく続くことが多い、すなわちAltweibersommerは頻度の高い現象であるということがわかります。それで、全世界で有名な、現在ミュンヘンで開催中のオクトーバーフェスト(10月祭り)も、従来10月に入ってから始めていたのが、最近では9月の後半から開始している理由がわかりました。天候が崩れる10月後半は避け、天気に恵まれる9月半ばから始めて人々に楽しんでもらおう、ひいては良い売り上げを目指そうという、開催者側のビジネス上の魂胆が見られます。

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