この州では今「秋休み」(Herbstferien)で学校が2週間お休みです。数週間前に新学期、新学年が始まったばかりなのに、この時期になぜまたお休みが?という疑問がわきますね。調べてみると、なるほど!南ドイツではこの休みは別名「ジャガイモ休み」と呼ぶことがわかりました。農家では今ジャガイモの収穫時期なのです。猫の手も借りたい忙しい時、学齢期の子供たちに手伝いをさせるため休暇を与える、というのがそもそもの起源だそうです。
うちの孫たちも上の2人の小学生は、農繁期の手伝いはしないのに、晴れてお休みをいただいています。ママもギムナジウムの先生なのでやはり休暇をもらいホッと一息ついています。手伝いには小さすぎる一番下の幼稚園児にはこのお休みはなし!
そんなわけで、久しぶりに(おじいちゃんち)へ週末泊まりに行きたい、と電話がありました。孫たちの訪問は嬉しいのですが…。両親も含め食事、宿泊、その他のプログラムを作るのはやはり大変です!
先ず食事。今回は大人のためには市販のルーを買って来て、後はタマネギ、人参、ジャガイモを入れ手っ取り早くビーフカレーをつくりました。辛いカレーが苦手な小さい子供たちのためには、おじいちゃんはジャガイモの特製お焼きを作りました。ジャガイモを摺り、それに醤油と酒で下味をつけたひき肉、チーズ、カレー粉を混ぜ合わせ塩味にして、カリッと焼き上げました。おいしい!それにケチャップやマヨネーズをつけて孫たちは全部平らげてくれました。あとは市販の太巻き、細巻きのお寿司で立派な夕食になりました。そうそう、珍しいと思い日本古来の?「ラムネ」も3本買いました。それを開けるところから、ビー玉が中でカラカラなるところまで、すべてが初体験。味はどうってことはないのに、ずいぶんと受けました!
次は宿泊ですが、これも大変!折りたたみ式ダブルベッドに4歳、6歳、8歳の3人を一緒に寝かせます。今はそれで良いけど、もう少し大きななったら!別の解決法を探さなければならないでしょう。親たちは、最近新しく買ったこの大きなソファー(大人が7、8人座れる)で十分というので、そこで寝てもらいました。でなければ、エアーマットに空気を入れて、居間に敷いて…となったことでしょう。
エンターテーメントはDVDやTVプログラムを見るだけで十分。彼らは番組の時間帯などよく知っていて驚きます。面白いことに、子供用のニュース番組もあるのですね!これは言葉や表現も易しいし、ドイツ語学習の初心者の皆さんにお勧めしたい良い番組です。
翌日大きい子供2人はママと靴や洋服のショッピングに出かけたので、小さいユリアをライン河の散歩に連れ出しました。空気は冷たかったけど快晴の秋晴れで、沢山の輸送船が上り下りしており、楽しいひと時でした。彼女の来ているパッチワークのコート!思い出しました。長女のハンナのために4−5年前に最小サイズ86で私が縫ったものです。ユリアにはまだ少し大きく、袖も長いようですが十分着られます(パッチワークの仕上がりも立派なことを再認識した次第。自画自賛だ!)。お下がりが3人目にまでわたって着られているのを知って嬉しく思いました。
最後の日、帰る前に全員が我が家のプールで一泳ぎ。特に最近Seepferdchen(タツノオトシゴ)という、25m水泳のテストにパスしたマレーネは、その成果をどうしても見せたかったのです。
(今週末から2週間ほど日本旅行をしてきますので、この「四季折々のドイツ」は来月半ばまでお休みをいただきます。)