12月24日正午すぎ、車を2時間飛ばしBielefeldの娘宅についたのが2時半。それから駆けつけた教会はすでに超満員。会堂の最後列辺りパイプオルガンの直ぐ前に空いた席を見つける。これでは聖誕劇のシーンは全然見えない。でも今年は3人の孫の誰も出演していないので一向に構わない。
プログラムは例年通り、場面1=皇帝アウグストスの勅令−賛美歌(会衆)、場面2=ヨセフとマリアの旅行とベツレヘムでのキリスト生誕−賛美歌、場面3=羊飼いの来訪−賛美歌、場面4=天使と賛歌グローリア−賛美歌、場面5=東の国の博士の到来−賛美歌。聖書の記事はこれ位だから場面を増やすこともない。これが約30分ほどで終わり人々はそれぞれ家路につく。普段はめったに教会に来ない人が多いのは、日本の初詣と似ているところがある。
我々のイブの家庭プログラムは先ずホームコンサート。と言っても大袈裟なものではなくレコーダーでキャロルを2,3曲演奏し歌うだけ。次女のマレーネはアルトレコーダーの指使いをよく覚えて、ソプラノと混同させることがなくなったのには感心した。
そしていよいよBescherung(プレゼントの分配)。親たちは何週間も前に買い物を終え準備する。買い物するお金のない子供たちは自分の手で描いた絵や手芸品を、きれいな包装紙に包み大人たちにプレゼントする。これもかなりの努力を必要とすることだ。子供のためのプレゼントアイディアにはいつも困るのだが、今年は流行のOnesieワンジーが目玉となった。しかしこの室内着かパジャマのようなものは、本場のイギリスやアメリカのように外出着として、また寝間着として使うことは娘夫婦は孫たちに禁じたそうだ。
イブのご馳走は子供たちのリクエストでラクレットが準備された。ご存知アルプスの少女ハイジで有名になったチーズ料理で、写真のような家庭用器具があり,ラクレットチーズを上下に敷いて中にはマッシュルーム、ベーコン、ピーマン、コーンなど好きなものをいれて簡単に出来る。チーズが溶けて少し焦げたのが美味しい。茹でたジャガイモにチーズをからませるのもなかなかいける。食事とデザートの後は子供たちを寝かせ大人はしばらくのだべりの時間、今年はやはり避難民問題が話題となった。
明けて25日クリスマスディーの昼食はおじいちゃんの出番となった。いろいろ考えたあげく、この一家は皆寿司がすきなのでパーティ寿司を用意した。ご飯を炊いて寿司飯を作りそれを型に抜いてその上にいろいろなネタをのせカナッペ風寿司にした。例として、スモークサモン、オイルサーディン、ゆで卵にイクラ、アボガドにパパイア、等々で飾ったら色鮮やかになった。本格的寿司が欲しい大人のために、ギリシャ人の魚屋でマグロとハマチを買って持って行ったが、12歳になった一番上の孫ハンナも日本の寿司の味を覚えたので、これが飛ぶように売れ一個も残らず完食となった!
このようにして一家団欒で歌い、笑い、食べ、飲み、平和で楽しいクリスマスを送ることが出来たのを感謝している。
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