今回は「どら焼き」を作ります。遠く日本を離れていると故郷の懐かしい和菓子の味が恋しくなります。それでこちらに住む駐在員の奥様たちは、現地で調達出来る材料を使い和菓子類を作る工夫をするのです。そうして集められたのが「デュッセル・レシピー」です。
どら焼きは中でもポピュラーなものです。材料はここに載せたもので簡単に手に入るものばかりです。
小麦粉(320g)とベーキングパウダー(大さじ2杯)を合わせた後ふるいにかけておきます。
ボールに卵(6個)、水(240cc)、砂糖(200g),蜂蜜(大さじ4),サラダオイル(大さじ5)の順に入れ、上の小麦粉+ベーキングパウダーを加え、ハンドミキサーでもったりするまで混ぜます。出来上がった生地にふきんをかけ30分ねかせます。
これを焼くのですが、温度調整出来るホットプレートがあれば170度にセットします。我が家にはそれがないので普通のフライパン(厚めの)を使います。ホットケーキの要領で焼くのですが、これが案外難しい。特に温度が一定にならない間は皮がきれいな茶色にならないし、熱すぎると黒く焦げてしまいます。フライパンは熱くなりすぎたら,その後しめった布巾の上にのせ温度を下げ調整するというホットケーキ焼きのテクニックが必要かも知れません。でも温度が一定になった後はそれも不必要です。
上の生地の分量で何枚できるのかは、一枚をどれほどの大きさにするかにかかってきます。デュッセル・レシピーでは50−60枚となっていますが(どら焼き25−30個分),私の場合いつももう数個少なくなります。(今回は23個半!できました)
最後は2枚の皮の間にあんこをはさむのですが、小豆を炊いて自家製あんこを作れば理想的でしょう。でも、果たしてここで小豆が入手できるのか分からないし、またその手間をかけるのが大変なので市販のものを買いました。いろんな国のいろんな種類のものを売っていますが,私はハシモトの缶詰を使います。その他パウチ、チューブ入りもありますが、上の個数で520gの缶詰がぴったりのようです。缶から出して弱火にかけておきます。
出来上がったどら焼きはラップに包みました。サイズが画一的にならず大きい小さいができましたが、食べる段にはさしつかえありません。カステラよりこちらの方が好きだ、という若いお嬢さんもいます。焼く作業は、1時間も放っておいて出来上がるカステラに比べ、一枚ずつ大きさに注意しながら焼くどら焼きの方が手間がかかり大変です。
その他食べたくなる日本の味は多く、イチゴ大福、抹茶ういろう、みたらし団子等のレシピも皆さんの間に行渡っています。それらについては後日また書くことにしましょう。
三千男さん。どら焼きの手順を教えていただき感謝です。皮の作り方、嵌めこむ餡の種類、外地なりの焼き方(170℃がベストとか)など工夫が要りますね。和菓子の試作をされるのに自分食用と他の方のリードもされるのですね。責任を感じながら、作るのですね。今は、どこでも旬のイチゴや野菜を餡代わりに入れるのだそうですね。大変!作られた味はいかがでした。大阪の山さん
返信削除こういうものは、レシピーに書いてある通りの材料を使いやり方に従っても、最初の数回はどこか破綻が生じるもので、後は経験を積みつつ、自分で工夫することが必要です。これはどんなことにも当てはまるのではないでしょうか。まだ初心者の焼いたどら焼きの味は、マアマア問い言ったところですが、焼いた後数日で食べないと皮が硬くなります。
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