昨年11月に尾道の友人R君の案内で「工房尾道帆布」を訪ねました。すばらしく垢抜けした商品が陳列され、どれを見ても欲しくなるような色とデザインです。お店の詳細は次のリンクをご覧下さい。www.onomichihanpu.jp
このお店で「尾道の想い出に何か欲しいものを選んで下さい。プレゼントします」とR君に言われ妻が選んだのが,この「船型バッグ」でした。ドイツへ帰ってすぐに使い出したら、もう週末の買い物に手放せなくなったのがこのバッグです。
「帆布」の読み方は「ハンプ」で、R君によれば以前ワープロでhannpuを入れると「頒布」は出ても「帆布」と変換できなかった、ということです。帆布ですからかなりの厚さがありますが、折り畳むと女性用小型リュックザックにすぽりと入る便利さ。そして開くとミルクパック、卵ケース、ワイン瓶や野菜、果物等嵩張るものも、ラクラクと沢山入り運べるのです。
私としては、どんな裁断と縫製をすればこんなバッグになるのだろうか、という点に興味がありました。そこで裏を返して見ると…、いとも簡単!長細い布一枚を折りたたみ脇の二カ所を縫うだけ、後は上部を三つ折り始末し,持ち手をつければ完成、ということが判りました。
こちらドイツのデパートで帆布に当たるドイツ語でそのまま「“Segeltuch“(帆の布)はあるか?」と訊いたところ、尾道のものほど厚さはないが、良く似たものを見せてくれました。しかし色がアイボリー、ベージュのみで一寸物足りなかったので、別のテーブルで見つけた可愛い模様付きの布を1mだけ買いました。そして少しずつサイズを変えて作ったのがこの3点です。
これとは別にもう少し薄い布で作ったもの2枚を知人にプレゼントしました。もらった二人共に「買い物するつもりなく出かけふいに思いついても、これを折り畳んで持っているとすごく便利!」と喜ばれています。
こんなに容易く出来ることに気を良くして、今日また別の生地を買ってきました。これでイースターまでにまた2−3枚でき上がることでしょう。今回の作品はほとんどミシン縫いをしましたが、ある部分は縫う前にしっかりとめるため例のボンドの「裁ほう上手」を使いました。全体を「裁ほう上手」だけで作れることは言うまでもありません。