春にはシャツを2枚縫った(5月21日のブログ参照)。その時ちょっと野心を起こして市販の型紙を使わず自分の身体の寸法を元に製図して作り、それを使って縫ってみた。上手く行ったとかなり自信を持っていたのだが、いざ腕を通してみると結果はあわれなもので、肩幅は数センチ足らず窮屈で、首回りは反対に空き過ぎでまとまりがなかった。どこに欠陥があったかが大体判ったので、その失敗を反省し、今回は古い型紙を改正しまた2枚縫ってみた。
一枚目のは1m10€の安い生地を使った。幅は140㎝あるので私のサイズのために1.5m買えば十分である。明るい色ではあるが生地はかなり厚く、手触りも少々ごわごわする。これなら晩秋から冬にかけても着られるだろう。
2枚目の生地は値段がほぼ2倍である上に、アメリカ製の布幅110㎝ほどしかないので2m買わなければ足りない。良い質の布は裁断でも縫い作業でも実に良い感触で仕事ができる。特に細かい作業が必要となる袖の短冊や、襟を作るいわゆる部分縫いが楽にできる。色が少々地味であるのでアクセントをつけるため、襟台、前立て(中側)、カフス裏を黒にした。このため別に黒のサージ布を1m買った。模様が斜めストライプであるので、特に前身頃の右左がうまく合うかどうか心配したが、これも何とか上手く治まってくれた。
1枚のシャツを縫うためにかなり沢山のアイロンかけ作業が必要である。以前は普通のスチームアイロンを使っていたが、ある時スーパーの買い物ポイントがたまった時、Grundig製スチームボイラーつきアイロンを通常価格の半分で手に入れた。蒸気音やその他の雑音が少々うるさいが、高圧・高温のアイロンはやはり強力で大いに重宝している。
三千男さん、お手製のシャツが着られる人は希少な存在ですね。貴台は器用というのか、特殊才能というのか。でも時には失敗もあるようですので、金額でなく何とも言えない価値のあるものですね。またその上、前の型紙を作った人もいるのでしょう。それを母型(金属やプラスチック成型では原型の意で”おも型”と呼びます)にまだ使えることは、幸いであり、大切にしたいものです。高い衣材料で作られるときはどうかあくまで慎重に。大阪の山さん
返信削除もう何十年もシャツは買っていません。ドイツでは市販のもののサイズが合わないもの、と最初から決め込んでいます。ドイツだけでなく、ずっと以前日本で買ったものも首回りは合っても袖は長過ぎ、こっちへ持ち帰り直し屋で沢山のお金を払い短くしたことがあります。自分で直しもやるようになり、シャツだけでなくズボンの裾上げもやるのでずいぶん節約しています。妻は言うに及ばず、ずるい友人・知人はそれを見込んで、何本もズボンを私のところへ持ち込むようになりました!
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