2014年7月19日土曜日

北行きトンネル開通


 Düsseldorf OB OGの皆様、しばらくご無沙汰しました。これまで何年かにわたってJan-Wellm-Platzを中心とした地帯の変貌・発展についてお知らせしてきました。2011年の秋には地下鉄工事が始まり買い物客は通行にも不便を感じたこと、そして12年にはすでにKö-Bogenの高級店舗の前面ファサーデが現れたこと等を、何度かにわたってブログに書いてきました。13年が始まった1月末にはまだ自動車用高架線「むかで橋」が撤去されておらず、自動車は高い所を走っておりした。しかし自動車用のトンネル工事はすでにその以前から地下で始まっていたに違いありません。
    (Hofgartenの池の水に映える高級専門店とオフィスの入るKö-Bogenの建物)
           (北行きが新たに開通した自動車用トンネル)
 市北部の郊外から市内に入って右(西)に曲がるAltstadt, Oberkassel線トンネルの開通はかなり早い時期に完成しました。しかし真っすぐ南のBerliner Alleへ向かう線は未だに通っていません。反対に市内から北に向かうトンネルが最近やっと開通しました。Berliner Alleから入って左車線を西に曲がればAltstadtへ、中央車線をまっすぐ行けば空港・見本市、そしてさらにはEssen, Duisburg方面に延びます。でもこの地域のトンネル道はわずか数キロで、入ったと思ったらまたすぐ地上に出ます。ライン河畔の長いトンネルの規模と比べものになりません。従来の「むかで橋」の代替物として造られたもので、それが地中に潜っただけですから当然と言えば当然ですが。次は南行き直線と、Immermannstr.へ入る東行きが開通し、全部がつながれば完成となります。
      (新トンネルを走る車が増え、従来の地上道路が静かになった)
      (早くに開通したAltstadt, Oberkassel線のトンネルを北から進入)
 路面電車は、現在進行中のWehrhahn-Linieは完全に地中に移ります。しかしKaiserstr.から南下し Berliner Alleeに延びる線はそのまま地上に残るようです。この辺り自動車も電車もすべて地下に移ると思っていた我々は、完成図を見てそうでないことを知りました。自動車と電車の騒音のないまったくの緑地帯が出現すると期待していた向きには少々落胆の声も聞かれます。
            (新開通の北行き線を登って来る車)
        (南行きのトンネル工事はまだこのような工事状態)
 とにかくHofgartenから白黒のグラフィック壁模様を備えたKö-Bogenの裏側の辺りは、白鳥の遊ぶ公園の池の水に映え実にきれいになりました。そしてそのすぐ横のトンネルがすべて地下に入りその上にグリーンの樹々と芝生が敷かれれば、市の真ん中に広大なオアシスが出現するのも間近、市民は誰もがその日の来るのを心待ちにしています。
      (北行き線、入ったと思ったらすぐに地上に出る短いトンネル)
      (市中心部の完成図、路面電車の線路はそのまま残るらしい)

2 件のコメント:

  1. 三千男さん。DUSSELDORFからの北行きが便利になりますね。いま欧州経済が混とんとする中、ドイツ一人勝的な独走ですから、周辺他国の反応が心配です。貴地での工事は今始まったわけでもないでしょうが、完成タイミングが少々気になります。でも写真を拝見する限りでは、空調を伴う、アメリカ型大型ビルがずいぶん増えています。ほとんどが欧州型無空調時代、そのオフィスを知る身にすると隔世の感があります。大阪の山さん

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    1. Klimaanlage(エアコン)という語は、大型オフィスビル、デパート、高級レストランくらいに使われているだけ、一般家庭でエアコンをつけているところは見たことがありません。扇風機も滅多にお目にかかれません。ある年猛暑が長く続いた時に、やっと量販店に扇風機買いに走ったことがありますが、とっくの昔に売り切れで再入荷もわからない、と言われたことがあります。普通の夏なら、エアコン、扇風機、虫除け網等まったく不必要なドイツの夏に感謝すべきでしょうね。自動車用地下トンネルも、こんな小規模のものになんでこんなに時間がかかるの!というのが正直な感想です。

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