ドイツの学制では、新学年が夏休み後の秋から始まります。と言っても毎年夏休み期間は、休暇時の交通混雑/渋滞を避けるため、州毎に交互に早くしたり遅くしたりして調整するので、新学期も8月中に始まることがあります。今年この州では開始が、一番通常的な9月初めとなりました。
私の2番目の孫娘マレーネが今年1年生になり、去る9月8日(木)に入学式がありました。彼女の住まいはBielefeld市Dornberg地区にあり、今年の新入生は総勢40人ほどです。私自身の2人の娘たちの入学式はもう30年ほども前のことになりますが、その当時いろいろな都合でどちらの入学式にも出席出来ませんでした。そして2年前一番上の孫娘ハンナの時は、計画していたのに体調すぐれず、これまた欠席したのです。それで今回が私にとってドイツにおける最初の入学式体験となったわけです。
その日は先ず地区の教会で8時過ぎから、新入生のための礼拝でもって始まりました。これは「超教派(エキュメニカルといいます)」ということで、キリスト教の新/旧(プロテスタント、カトリック)両派の牧師、神父の司式による礼拝が執り行われました。会衆の皆が折り紙の船をもらい、牧師さんが「イエス様がお弟子といっしょに船で湖を渡っていた時、突然嵐がやって来て、船が沈みそうになり弟子たちは怖がりました。その時イエス様は『恐れることはない、私がいっしょにいるから』と弟子たちを励まされました。みんなもこれから新しい学校生活で嵐のような不安な日があるかもしれない。でも神様がついて守って下さるので安心なさい」という説教をされ、全員頭に手をおいて祝福を受けました。
礼拝の後はいよいよ登校です。この日新入生は両親から例外なくSchultüteという円錐形の筒をプレゼントにもらいます。この筒にはお菓子やらその他の小さなプレゼントがいっぱい詰まっています。
担任の先生に名札をつけてもらって体育館に入ると、上級生たちによる新入生歓迎会のプログラムが始まりました。音楽あり、ダンスあり、スライドショーありで、学校あげて良く準備計画されていました。40人の新入生ですが、その両親、そして祖父母も出て来たので、子供より大人の数の方がずっと多くなりました!その後、自分たちのクラス(1年A組と1年B組に分かれ)での初めての授業です。父兄たちは部屋に入れず、ほかの部屋でコーヒーとケーキの歓待を受けていたので、教室では何が行われたのか分りません。
さあ次の日から、本当の(もうSchultüteなしの)小学生生活が始まります。誰もが一緒に勉強するGrundschule(基礎課程)はこれから4年間だけ、5年目に達するとドイツではGymnasium(9年制中等教育)、Realschule(6年制の実業学校)、そしてそれ以外の生徒のための 義務教育課程である5年制のHauptschuleの3つに分かれ、それぞれ人生の目的を目指して、自分に合った学校に進むことになります。
お孫さん、ご入学おめでとうございます。
返信削除音楽・ダンス、そしてお菓子をもらったり、父兄さんは
コーヒーとケーキが頂け、とても楽しい入学式でしたね。
なるほど〜、イタリアと教育制度が違うんですね。
Miluさん
返信削除もう5年生の年齢で、進学、就職と将来の進路を決めなければならない子供たち(親の意見や希望も入りますが)が一寸可哀想になります。少し大きくなったら、自分たちの間で話すのでしょうか?優越感や劣等感を抱いて?今度上の孫娘に一度訊いてみます。