2011年7月27日水曜日

おじいちゃんのドレス



 5月にカナダへ行った時、孫娘のジューンにドレスを縫って送る約束をしました。6月半ば、それが完成したので小包にして近くの郵便局の分局から送ろうとしたのですが…。なんと「カナダは今郵便スト中なので受け取れません」と断られました。唖然としましたが、気を取り直し町の本局で再度尋ねると、「1キロ以内の軽いものですから、郵便物(手紙)扱いにして送れます」とのこと、ホッと胸を撫で下ろしました。


 カナダへの郵便物は日本宛とは比べものにならないほど、とにかく着くのが遅いことで有名。やっとのこと先日娘から「ドレス着きました。誂えたようにサイズぴったりです!」と知らせが来ました。そして今日、そのドレスとペチコートを着て帽子をかぶったジューンの写真が届きました。


 さっそく幼稚園へも着て行ったようです。そしてジューンは先生や友達のみさかいなく,合う人毎にMy grampa made this. He can do anything!(これはおじいちゃんが縫ったのよ。おじいちゃんはなんでも出来るのよ)」と言いふらしているということです。娘がfacebookに写真を数枚載せたところ、「可愛い!まるで雑誌広告みたい。」「良いデザイン、特に帽子がスーパーすてき!」というコメントまで数多く入りました。帽子は一寸てこずったけど、縫うのは比較的簡単なこのドレス、想像以上に孫娘によく似合っているし、喜んで着てくれている様子なので、私の胸も喜びでいっぱいです。

2011年7月25日月曜日

キイチゴ摘み



 夏の散策の楽しみの一つに、野原や道端、公園の茂みになっているいろいろな木の実やベリー摘みがあります。


 盛夏の今の時期、どこにでも見つかるのはキイチゴ(独 Brombeere)です。先日妻と自転車で出かけた児童公園のブッシュにも、鈴なりになっているのを見つけました。赤いのはまだ熟しておらず食べられません。それで、良く熟れた大きめの実だけ採るようにします。でも、実を摘むにはいろいろ注意しなければなりません。このバラ科の植物には、小さいながらとげがあり指や腕にチクチクと痛く刺さります。高いところにキラキラ光る立派な実が沢山なっているのが分ります。でも、なかなかそこまでは手が届かないので背伸びしてやろうとしますが、そんな時はやはり刺で怪我をすることが多いです。また、誤ってつぶした実の汁が衣服につくと取れ難くなるので要注意です。


 2人で半時間も摘んだらこんなに沢山取れました。このキイチゴ、スーパーでも売っていますが安くはなく、1パック250gで2−3ユーロの値段がついています。


 子供たちは摘んだ端から口に入れて食べていますが、そうそう沢山は食べられません。それに道端の低いところについている実は不衛生なので、そのまま食べない方が良いでしょう。我が家ではこれを煮、濾して、ゼリー砂糖を加えジャムを作っています。材料は野生のキイチゴや野バラ、ニワトコ等が主ですが、それだけではなく、市場に出る旬のベリーやフルーツ類も使います。そのため最近では市販のジャムやママレードを買うこともなくなり、また食べ切れない分はお友達やお隣さんに差し上げて喜んでもらっています。

2011年7月21日木曜日

自家製の焼豚


 中華鍋に入ったこの肉はなにか、お判りでしょうか。そう、焼豚なんです。外国に住んでいると、めったに美味しい焼豚にはおめにかかれない、それで自分で作ることにしました。


 古いレシピーを引っ張りだしてみると、豚バラ肉の塊を数百グラム凧糸で縛って作る、とあります。そこで肉屋に出かけ(もちろんドイツ人の)、作りたいものを説明すると、「それはSchweinebauchRollbraten(豚バラ肉のロール巻きロースト)のやり方と同じですね」という答え。おまけに「強い紐もそろっていますから巻いてあげます」だって!うれしかったね。出来上がったロール巻きは800gほどありました。


 それを先ず塊がかぶるくらい熱湯で10分茹で、ネギとショウガのみじん切りを中華鍋に入れていため、そこへ肉を入れで全体に良い色の焼き色がつくまでクルクルまわしながら焼きました。その中へ茹で汁と酒、塩を加え蓋をして10分煮詰めた後、醤油と砂糖で味付けしゆっくり濃いドロリとしたタレになるまで煮詰めました。

 そして出来上がったのがこれ、おいしそうでしょう?これだけの材料を使い、手間ひま掛けて(約1時間は台所でつきっきりでした)作ったんだから、おいしくならないはずがありません。ただレシピーに「薄切りにして」とありましたが、この大きさのため半分にして切りました(出来上がりで600gになっていました)。でも結果はかなりの「厚切り」になりました!


 さっそく即席ラーメンを作り、大きくて厚いのを2片入れて食べてみました。肉には脂が良く行渡っているし、タレの味も最高で、おいしい、おいしいラーメンとなりました。知人友人にも試食してもらいましたが、みな好評でした(もっとも、もらった人たちは不味い、と言えませんがね)。沢山お裾分けしても、2人家族ではまだまだ食べ切れないほど残っています。日持ちが良く保存が利くということなので、冷凍にはせずゆっくり楽しむことにします。

2011年7月14日木曜日

Fine Pix x100を手にして



 ここに載せた写真を見て、なんとレトロな感じのカメラか!という第一印象をもたれることでしょうね。確かに私たちの年代の者が数十年前高校生、大学生の頃に流行ったカメラのデザインです。が、実のところこれは最先端の技術を盛り込んだモダン極まるカメラで、Fine Pix x100という名のついた富士フィルム社の人気商品なのです。



 今年の誕生日に、同社の現地法人に勤める妻からプレゼントとして贈られたのがこのカメラ。予想もしていなかったので、驚くやら感激するやら!去年ケルンのフォトキナ見本市で発表されてから、色々評判を耳にしたり読んだりしていましたが、あまり詳しくは勉強もしていなかったので、いざ自分の手に入ってからというもの、あれこれ専門家の品評記事等読んで試しているところです。




 このカメラ、いろいろ特筆すべき箇所がありますが、先ず挙げなければならないのはハイブリッドファインダーでしょう。ハイブリッドという用語は自動車生産業界でよく使われるものですが、遂にカメラ業界にも入って来ました!混合され(ハイブリッドされ)ているのは、光学ファインダー(OVF)と電子ファインダー(EVF)なのです。要するに、従来のフィルムカメラについていた光学ファインダーで、被写体を明るく見ながらシャッターチャンスを逃さず撮る、そして右手人差し指を使ってレバーを倒すだけで電子ファインダーに切り替えて、撮る前に写真データーを確かめたり(プリビュー)、後からファインダー内で撮った写真の撮影結果を見る(ポストビュー)ことができる、という画期的なFine Pix x100なのです。

 ファインダー内に現れるデーターは単なるシャッタースピードや絞り,フィルム感度だけではなく、ホワイトバランス、電子水準器、ヒストグラムにまで及ぶ手の込んだものです。なんでも良い、ただシャッターを押せばデジカメはなんとか写るのよ、という向きにはお呼びでないかも知れませんが、あれこれ御託を並べるうるさいカメラ狂にはこたえられないx100です。

 もう一つ、ついているレンズが単焦点35F2だという点もユニークです。ズームレンズなどは確かに便利ですが、写真の画質を損なわず最高の結果を得るためにはこんなレンズが必要なのです。このレンズで本当にやさしい光をやさしく表現することが出来ます。それに画面全体の画質の均一度が高く、ふちがボケない写真が撮れます。特に気に入っているのが被写体から10㎝まで接近出来るマクロ撮影で、F2ではソフトフォーカス並みの写真となるし、マクロならF11にしても美しいボケ味が出て、数度使ってみて、もうその結果に心躍らせています。


(新しいブログに画像も掲載し、テストとして送信してみます。今までとやり方が違うので戸惑うことが多いですが、その内スムーズに行くだろう、と楽観視しておりますが…)

新しい気持ちで!

数年間書いて来たブログですが、広告や不愉快なトラックバックなども入ることが多いので、今回こちらを使うことにしました。

新しい設定、デザイン、写真アップロード操作など、いろいろ悪戦苦闘していますがそのうちなんとか慣れることでしょう。ブログタイトルは従来通り「四季折々のドイツ」とし、季節毎に見るもの感じることを書いて行きたいと思います。これまで通り、よろしくご支援をお願いします。