今年もクリスマスマーケットが始まりました。正式に営業が許されているのは11月21日から12月24日までの1ヶ月と3日です。もっとも都市によっては市が終わってもイルミネーションを1月半ば(3人の博士の祭日)まで残す所もあります。昨日さっそく町中の市場(マルクト)を訪ね写真を撮ってきました。当市の数カ所に別れた各マルクトはそれぞれテーマを掲げて競い合っているので、それをご紹介しましょう。
1. 地下鉄H.Heine-Alleeを降りて地上に出るとすぐ左側に目に入るのが、ラファエロの名画にある沢山の天使(童子)を飾りつけたユーゲントスタイルの屋台です。天からの光に照らされた可愛い子供の天使が行き交う人々を歓迎してくれるここは
(Engelchenmarkt) 「天使の市場」です。
2.数十メートル歩いて道路を越えるとそこはWilhelm-Max-Hausの中庭です。ここはブルーのライトとキラキラ光るクリスタルの装飾をテーマにした(Sternchenmarkt)「星の市場」と名付けられ、グリューヴァイン(ホットワイン)や名物焼きポテト(日本のサツマイモのジャガイモ版)、それに装飾品、部屋のデコレーションを求める人々が訪ずれるのを待っています。
3.旧市街(アルトシュタット)の入り口から始まるFlingerstr.には恒例のピラミッドが立っています。これはグリューヴァインを売るスタンドで、その後に続くクレープやソーセージ、シュトレンの小屋を含め、最も大勢の訪問者が飲食のため足を止める所でしょう。この通りに立ち並ぶ屋台は古いデュッセルドルフの民家風に建てられています。
4.市庁舎前のマルクトは「手工業者の市場」(Handwerkermarkt)です。伝統豊かな技術をもった鍛冶屋、ガラス吹管工、ろくろ細工師、皮職人、彫刻師等が、訪問者の目の前でいろいろな作品を作り出し、売っています。昔ながらのドイツ土産を求めるにはここが最適でしょう。
5.10月末にオープンしたばかりのKö-Bogenの前、今年のSchadow-Platzのマルクトの大きな様変わりに驚きました。毎年大クリスマスツリーが立ち、大きな音楽が終日鳴り響く広場がLEDライトをつけた白一色の屋台となり、ツリーも天使も音楽もなしでひっりと落ち着き静かな雰囲気になっているのです。「雪小屋の村」(Schneehüttendorf)は北欧風にまとめられ、超モダンなBogenの建物とすばらしいコントラストをかもし出しています。
6.演劇場前広場(Gustaf-Gründgens-Platz)のマルクトは、小さい子供たちのための天国を狙い、市内で唯一のメリーゴーランドを用意しました。ここの屋台は丸太の山小屋風、もちろん食べたり飲んだりするヒュッテは数十軒並んでいますが、大きなアトラクションは450平米あるスケートリンクです。今日は木馬館にもリンクにも子供の姿はほとんど見えなかったのは残念、まだクリスマスシーズンは始まったばかりだからでしょうか?
さて次の日曜日(12月1日)からいよいよアドベント第1週が始まります。 年に一度のこの美しいシーズンを楽しむために、きっとどのマルクトにも沢山の人が出かけて来て賑やかになることでしょう。
長時間並んでやっと見られる日本のクリスマスイルミネーションもすごいけれどドイツのクリスマスマルクトは何か心温まるような気がします。今夏までドイツで暮らした娘がクリスマスシーズンをとても懐かしがっています。特に寒い中で飲むホットワインを・・・長年少しづつ送ってもらったクリスマスグッズを今年もそろそろ出して飾りましょう。その中には亡き母が大切にしていたものもあります。
返信削除照明を見るのに行列を作り待つのですか!日本はやはり人間が多いのですね。そうですか、あちらさんホットワインを懐かしがっていますか?では、マグカップセットつきで一瓶送っておきましょう。我が家も、そろそろデコレーションを出して飾ろうと言っています。
返信削除三千男さん。ドイツもクリスマスシーズンですね。皆さん、寒さ対策してお買い物ですね。ある証券会社からの電話では「アメリカでは感謝祭から始まるクリスマス商戦の売り上げで年間の40数%を売り上げるのだ」そうです。そういう極端な例の国もあるのですね。ドイツではどうでしょう。大阪の山さん
返信削除山さん、その通りドイツは寒さ対策をしないとすぐに風邪を引きそうな寒さとなりました。でもそんなものをものともせずに出かけて来る人の群れは絶えません。
削除売り上げ高が上がるのはやはりドイツも同じこと、ケー通りの老舗では12月だけで年間の半分を達成するとか、それだけ人々は買い物気分を盛り上がらせています。年末ボーナスなどない国ですのに。