今年5月15日のブログに「地下鉄工事その後」の報告を載せました。その際、Jan-Wellm-Platzに建設中の大きな建物は「新路線の駅舎になるのか?」と書きましたがそれは間違いで、最近になってその正体がはっきり分かりました。
これは“Kö-Bogen“と名付けられる一画となるようです。新地下鉄路線のWehrhahn – Linieが完成した暁には、現在何本かの路面電車が集まっているJan-Wellem
–Platzの駅が不必要となり地上から消え去り、そこに大きな空間が出来ます。そこへ建つのが今工事中の建築物なのです。
Bogenは「曲線、弓形」という意味ですが、ここはHofgartenの庭園端から有名な高級ショッピングストリートKönigsalleeまで弓形に延びるのでこの名称が与えられました。その完成図が停留所のところに出ていました。ずいぶんと変わった形の建築物群ですね。アメリカ人建築家Daniel Liebeskindの設計になるこの変わったスタイルでモダンな建物は、主にブランド品専門店、オフィス、レストラン、カフェ等になります。アパートも建つと聞いていたので、「ライン河、アルトシュタット、ケー等に近く歩けて便利でもあるし、一軒買うことにしようか?」と、妻と相談していましたが(冗談半分です!)、残念ながらアパートが出来るというニュースは入っていません。
そして現在停留所の上の方に高架線のように走っている自動車道路(「むかで通り」Tausendfüßlerと名付けられている)も取り去られ、地下へ移されます。そしてクネクネと曲がったそのスペースは歩行者天国となる、ということですから、町の真ん中に素晴らしい散策用のプロムナードが出現するわけです。Bogen建設には市民の大きな反対もあったようですが、緑地帯出現で今後彼らが蒙る恩恵も大きいことを考えると、市の新企画はすべてネガティブな点ばかりではないようです。
5月の写真と見比べてみて下さい。本当に速く工事が進んでBogenの建物も下から見上げるように高くなり驚いています。その間にも地下では日に10mずつ地下鉄工事も進んでいます。デュッセルドルフの中心街はその内、大きな様変わりをすることでしょう。