2月も終わりに近づき、寒さの中にもそろそろ春の気配が見られるようになるでしょうか?そこで「春の訪れを告げる花」であるスノードロップを近所の公園Lanz´scher Park に見に出かけました。
この花は昔修道院の庭などでよく植えられ見かけたということですが、この実業家ランツ一族が造った公園の庭でも毎年きれいに咲いて、緑の少ないこの季節に訪れる人の目を楽しませてくれます。日本名でマツユキソウ(待雪草)というそうですが、「雪を待っている」草となると、「春を告げる」という意味とかなりかけ離れることになりますが…?
楽園を追われたアダムとイブを天使が慰め、降っていた雪を花に変えたのがスノードロップだ、という言い伝えがありますが、あまりいただけないのでは?第一聖書の世界では雪降りはあまりないでしょうし、楽園追放の際彼らはイチジクの葉をつけただけの裸体であったはず。これは後代寒い北国の人が創作した話にちがいありません。
花言葉は「逆境での希望、慰め」ということですが、この花をプレゼントすると相手の「死を望みます」という恐ろしいことになるらしい!でも、こんなことは日本語のWikipediaにしか書いてない、ほかの言語では見つかりませんでした。もうすこし後の季節になりますが、街で似たような白い小さい花を束にして売っている花売りを見かけます。でもこれは名前はよく似たスノーフレークで、別種の花であって「あなたの死を望みます」という呪いにはならないので安心して買って贈ってください。
今朝小雨が降りそうな暗い公園で撮影したので、残念ながらほとんどの花が閉じて下を向いていましたが、一本だけ開いた花が地面に落ちていたのを撮ったのがこれです。長い外花被と短い内花被がそれぞれ3枚ずつあり、中に緑色の斑点がついているのが実に可憐な花ですね。